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ストレスチェック後の職場環境改善に使える「職場環境改善計画助成金」
- 2020/11/24
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今回は、ストレスチェック後の職場環境改善で役立つ助成金「職場環境改善計画助成金」をご紹介します。
ストレスチェックを活かして職場環境改善につなげたいけど費用が気になっているご担当者さま、本助成金の活用を検討してみませんか。
「職場環境改善計画助成金」とは?
職場環境改善計画助成金とは、ストレスチェックの集団分析結果を活かし、なおかつ専門家による指導に基づき職場環境改善計画を作成、実施した場合に指導費用の助成を受けることができる制度です。
1事業場当たり 100,000 円を上限とし、1回限り支給されます。
専門家とは、産業医や保健師などの医療職、公認心理師や精神保健福祉士などの心理職、それに社会保険労務士、労働衛生コンサルタントを指します。
独立行政法人労働者健康安全機構が行っており、事業場コースと建築現場コースの2つが設けられていますが、以下では、事業場コースに沿って手続きの流れや条件を紹介します。
職場環境改善計画助成金を受けるための手続き
助成を受けるまでの手続きは以下のとおりです。
① ストレスチェック制度の実施:ストレスチェックを実施し、個人に結果を通知
② 集団分析の実施:一定人数以上の集団ごとに個人を特定されないように分析
③ 職場環境改善計画の作成に係る指導契約の締結:専門家と職場環境改善計画の作成に係る契約を締結
④ 改善計画の作成:専門家からの集団分析を踏まえた職場環境の評価、改善すべき事項を踏まえ、職場環境改善計画を作成
⑤ 職場環境の改善:職場環境改善計画に基づき改善を実施(例:相談窓口の設置や、労働時間の削減、物理的な職場環境の改善等)
⑥ 助成金の申請:申請書と添付資料を提出
⑦ 助成金支給の審査、振込:申請が通れば助成金が振り込まれる
「職場環境改善計画助成金」を受けるための要件
「職場環境改善計画助成金」を受けるためには、下記の要件を満たしている必要があります。
事業場の要件
事業場の要件は、以下2つをすべて満たしている必要があります。
① 労働者を雇用している法人・個人事業主
② 労働保険の適用事業場
取組みの要件
次の取組みをすべて実施することで助成を受けることができます。
① ストレスチェック実施後の集団分析を実施している
② 平成29年度以降、専門家と職場環境改善指導に係る契約を締結している
③ ストレスチェック実施後の集団分析結果だけではなく、専門家から管理監督者による日常の職場管理で得られた情報、労働者からの意見聴取で得られた情報および産業保健スタッフによる職場巡視で得られた情報等も勘案して職場環境の評価を受け、改善すべき事項について指導を受けている
④ 専門家の指導に基づき職場環境改善計画を作成し、当該計画に基づき職場環境の改善の全部または一部を実施している
⑤ 専門家から、職場環境改善計画に基づき職場環境の改善が実施されたことの確認を受けている
ドクタートラストのストレスチェックサービス
「産業保健新聞」を運営するドクタートラストには医療職をはじめとした「専門家」が多数在籍しており、集団分析を踏まえた職場環境改善に活用できるサービスを各種提供しています。
セミナー
各種定型セミナーほか、オーダーメイドの研修会も可能です。
集団分析後、特定の問題点を解決するための研修会として効果的です。
報告会
ストレスチェックの結果をもとに経営層の方々向けの報告会を実施します。
今後の職場改善案の計画策定も可能です。
さいごに
職場環境改善計画助成金は、ストレスチェックを積極的に活かそうとする企業、事業場にとって大変魅力的な制度です。
ドクタートラストでは、ストレスチェックの実施から、専門家による職場環境改善までワンストップで提供していますので、お気軽にお問合せください。
<参考>
独立行政法人労働者健康安全機構「令和2年度職場環境改善助成金(事業場コース)」