コロナ太り対策のために最低限押さえておきたい3つのポイント

新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発令により、企業でテレワークを新たに導入したり、これまで以上に推進する企業が急速に増えています。
身体を動かす機会が減ってしまったと感じている方も多いのではないでしょうか。
また、スポーツジムなどの利用ができなくなったり、休日の外出自粛要請などで、運動不足を感じる方も多いかと思います。
筆者は普段、メタボリックシンドロームやその予備軍の方への保健指導を行っておりますが、3月ごろより対象者の方から「ジム利用を控え、運動量が減って体重が増えました」というお声を伺うことが増えました。
家にこもりきりになることのストレスで、つい食べ物に手が出てしまう方も多いようで、巷では「コロナ太り」なんて言葉もあるようです。
自宅で過ごす時間が多い中、コロナ太りを防ぐためにはどんなことに気を付けるべきでしょうか。
コロナ太り対策のポイントを3つ、わかりやすくご紹介します。

ポイント① 食事・間食にメリハリをつける

在宅での仕事中、つい間食に手が伸びたり、特に用もないのに冷蔵庫を開けてしまうことはないでしょうか。
家で過ごす時間が増える休日、一日中甘いものをつまんでしまったり、外食ができないぶん、自宅でだらだらとお酒を飲んでしまったりすることはないでしょうか。
自宅で過ごすときにこそ、食事や間食にはメリハリをつけましょう。
在宅ワークであれば、「仕事用の机には飲み物以外の飲食物は置かない」といったマイルールを決めるといいですね。
また、食事をとる際、パソコンで仕事をしながら食べるような「ながら食べ」も、脳が「食べていること」を認知しづらいため満腹感を得られにくく、その後の間食につながりやすくなってしまいます。
仕事中は食べない、食べているときは仕事をしないと決め、食事はじめの「いただきます」と食事終わりの「ごちそうさま」を意識して、仕事と休憩時間の区切りをしっかり意識しましょう。
間食を食べる場合も、なんとなく口寂しいから……と食べるのではなく、「今本当にお腹が空いているのか?」を自分に問いかける習慣を付けましょう。
休日も同様です。
出かけないからと食事を抜いたり、一日中だらだら食べるのではなく、食事と間食の時間・量に気を付け、メリハリを意識的につけましょう。

ポイント② 身体を動かす時間を作る

在宅ワークにより通勤がなくなったり、休日に出かけたりジムに通う機会が減ってしまった分、自宅の中でできる運動や、身体を動かす家事をいつもよりしっかり行いましょう。
自宅でできるトレーニング等の動画を無料で公開しているスポーツクラブやスポーツトレーナーも多く、これらの活用もおすすめです。
また、普段はなかなか行き届かない家事をしっかり身体を動かして行うのもいいですね。
また、在宅ワークを行っている方は、30分~1時間に1回は立ち上がり、軽くストレッチをしたり、飲み物を取りに行くなどの時間を作りましょう。
日用品の買い物に出かける際は、車を使わず歩いて行くのもいいですね。

ポイント③ 炭水化物に偏った食事にはひと工夫を加える

普段は外でサラダ付きの定食、おかずの入ったお弁当を食べているのに、在宅ワーク中や自宅で過ごす休日はつい手軽なインスタント麺や冷凍のうどん、パスタといったような炭水化物に偏った食事になっていないでしょうか。
一日のみであればそれほど問題はありませんが、糖質と脂の多い食品の組み合わせは摂取カロリー過剰や栄養バランスの崩れにもつながります。
普段料理をしない人は、うどんに乾燥わかめやきのこを入れたり、卵を落としたり、簡単なひと工夫を加えましょう。
コンビニでは冷凍の肉とカット野菜のセットも安くで売られています。
レンジで加熱してインスタント麺に加えて食べてもいいですね。
コンビニやスーパーで食事を購入する際は、野菜ものの小さなおかずをひとつ追加で買うのもおすすめです。
たとえ食生活の乱れや運動不足で太ってしまったとしても、極端に食事量を控えることはおすすめできません。
免疫力を高める特効薬のような食事は存在せず、規則正しい生活やバランスの良い食事が、健康の大前提です。
ストレスが溜まりがちな状況ですが、先が見えないからこそ、家でできる暴飲暴食以外のストレス解消法も身に着けたいものですね。
今回お示しした内容は、実は平時も同様に心がけたいことです。
この機会に、ぜひご自身の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

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本多いずみ株式会社ドクタートラスト 管理栄養士/健康運動指導士

投稿者プロフィール

従業員向けセミナーや特定保健指導を通して、食事や運動・生活習慣のアドバイスを行う管理栄養士/健康運動指導士。「楽しく賢く健康になる」がモットー。「見た物のカロリーがだいたいわかる」という特技を持っている。
保健指導の経験を積むなかで、働く環境が心身の健康に及ぼす影響の大きさを実感。個人の食事や運動にとどまらず、組織全体の健康にアプローチができる医療職を目指し、健康経営のアドバイザーも務める。
【保有資格】管理栄養士、健康運動指導士、第一種衛生管理者、健康経営エキスパートアドバイザー
【ドクタートラストの特定保健指導サービス詳細はこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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