食べないなんてもったいない!朝ごはんのススメ
- 2019/10/2
- 食事
皆さんは朝ごはんを食べていますか?
ごはん派、パン派、コーヒーだけ派、もしくはまったく食べない方もいるかもしれません。
朝起きた時私たちの体は空っぽの状態。
夜食べたものが消化され、寝ている間に汗をかくため水分も不足しています。
血糖値・体温ともに1日の中で最も低くなります。
朝起きてから昼食までをいかに活動的に過ごせるかは朝食にかかっていると言っても過言ではありません。
朝食を食べることで、脳に栄養を送り、眠っていた消化管を起こし、体温を上昇させ、朝になったことを体に認識させることができます。
体がしっかりと「活動する時間だ」と認識して初めて動ける体になるのです。
3色の栄養で考える
朝食を食べない方に理由を伺うと、次の4つに分類されます。
① 食べる時間がない
② 朝からお腹が空かない
③ 食べるとお腹の調子が悪くなる
④ 以前から食べる習慣がない
①食べる時間がない、②朝からお腹が空かないという方は、朝ごはんを難しく考えていませんか?
ホテルや旅館の朝食のように、またネット上に溢れる素敵な朝食のようなものを作らなくてはいけないと考えていませんか?
そのような朝食を準備して食べることができれば素晴らしいですが、まずは「体にエネルギーを補給する」「休んでいた消化管を動かす」ことを第一に考えましょう。
栄養を赤・黄・緑の3色に分けて考える方法がありますね。
赤はタンパク質、黄色は糖質・脂質、緑はビタミン・ミネラルなどです。
この3色分けの方法は簡単でわかりやすく、すぐに取り入れることができます。
もちろん、赤黄緑の食品をバランス良く摂ることが理想ではありますが、なかなか難しいと思います。
なので皆さんには、この3色の中で黄色、特に「糖質」を優先的に摂るように意識していただきたいです!
特に、朝は血糖値が下がった状態なので、糖質を摂取して脳を起こさなくてはなりません。
時間がない時でも、ご飯、パンなど黄色の食品をとるようにしましょう。
※黄色の食品には「脂質」も含まれていますが、こちらは摂り過ぎに注意しましょう
そして、朝から食べられる体になるには寝る直前に食べないことも大切です。
深夜に食べたり、寝る直前に食べたりすると、胃もたれの原因になります。朝からお腹が空かない方は夜ご飯の時間も見直してみましょう。
食べられる体にリハビリ
③食べるとお腹の調子が悪くなる、④以前から食べる習慣がない方は、食べ方や内容を工夫します。
食べるとトイレに行きたくなるのは自然なことで、食事を摂ることで眠っていた消化管が動き出すためです。
排便の習慣は体質にも左右されますが、まずは朝食を食べることに体を慣れさせましょう。
暖かいスープやお味噌汁などが最適ですが(もちろんレトルトでも)、飲むヨーグルト、野菜ジュース、ゼリー飲料、暖めた豆乳などもいいでしょう。
気をつけたいのは、「乳糖不耐」といって牛乳の成分によってお腹を壊してしまう方がいるので、冷たい牛乳を一気に飲むことはおすすめしません。
朝一番に牛乳を飲むのであれば、温めてゆっくり飲みます。
朝ごはんはもっと簡単!
今は便利な食品がたくさんあります。
クッキーやバータイプの栄養補助食品などは必要な栄養を手軽にとれるように作られています。
ごはん派の人ならおにぎりや納豆ご飯などはすぐに準備ができます。
納豆は良質なタンパク源なので、納豆ご飯は黄色と赤の栄養が一度にとれます。
おにぎりも具によって黄色+αの栄養になります。
パン派の人もトーストだけなら黄色ですが、チーズトーストにすれば黄色と赤に。
加えて、チーズトーストにトマトをスライスして乗せれば黄色、赤、緑になります。
ヨーグルトは赤の栄養ですが、そこにバナナとグラノーラを混ぜると3色に。
ゆで始めたらタイマーが鳴るまで放っておけるゆで卵も簡単です。
また、お味噌汁は本当に便利な食べ物で、何を入れてもおいしく食べられます。
洗っただけで食べられるミニトマトも便利な食材ですし、これからの季節は手でむけば食べられるみかんもビタミン源になります。
ほかにも炊き込みご飯を多めに炊いておにぎりにして冷凍しておくのもおすすめですよ。
ちょっとした工夫で、黄色だけだった朝食を2色や3色にすることができます。
品数を増やそうとすると難しいですが、今あるものに少しずつ足し算していくことで朝食がぐっと簡単に価値あるものになるのです。