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皆さんはなぜ働いていますか?
- 2023/11/28
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こんにちは、「産業保健新聞」の運営元、ドクタートラストで営業を担当している小島です。
私はドクタートラストに入社して4年が経ちました。
営業担当としてさまざまな会社の人事担当者様とお話しをすると、やりがいや楽しさを感じている方がいる一方で、休職したり産業医の面談を受けていたりと悩み苦しんでいる方もいることを感じます。
大なり小なりそのような状況がありながらも皆さん働いていますが、今回は、「人はなぜ働くのか」を考えてみます。
自分自身の働く理由
私は4年前に中途採用でドクタートラストに入社しました。
選んだ理由は、大きく分けて3つでした。
① 前職での経験を活かせる
② 休日がしっかり取得でき福利厚生が整っていと
③ 給与が自身の希望額を満たしていた
転職をする際に家族との時間が欲しいと考えたこと、やはり家族が生活をしていくために収入が必要であったため、「営業」という職種を選択したことを覚えています。
私は「家族」を主軸におき、転職の基準を決定しましたが、働く理由は人それぞれで時期やタイミングによっても変化してくるものであると思います。
皆さんが働く一番の理由はなんでしょうか。
働く理由の変化
内閣府が行っている世論調査では働く理由を以下の通りであったと公表してます。
2016年から2022年の約8年間で働く理由も少しずつ変化しており、「お金を得るために働きたい」が増えた一方で、「生きがいをみつけるために働く」が減っています。
自分自身が結婚や出産、介護をするなど環境が変われば働く理由も変わっていきますし、時代の移り変わりに伴い、その世代の考え方も変わってきているように感じます。
・ 自分自身のやりたいことが見つからないのでなんとなく給料の高い会社を選ぶ
・ 結婚、出産など環境の変化があり、やりたいことよりも給料の高い会社を選ぶ
これらは、世の中に溢れている場面です。
一方で、「どのような仕事が理想的か」を年齢別にみると、以下の特徴が挙げられます。
・ 40歳代、50歳代で「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が高い
・ 30歳代、40歳代で「私生活とバランスがとれる仕事」を挙げた者の割合が高い
・ 18~29歳、30歳代で「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が高い
・ 50歳代で「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は高い
若年層の働き手は私生活とのバランスがとれることや、自分にとって楽しい仕事であることが重要であるようです。
一方で40歳以上は収入が安定していることや自分の専門知識が活かせる仕事を求めている傾向にあります。
働く理由としては年代を問わず「お金を得るために働く」が最も多いのに対して、若年層の仕事の理想では「私生活とのバランスがとれる」「自分にとって楽しい仕事」という選択をしていることで、単純にお金を得るために働くということとのギャップがあることがわかります。
最近では特に20代から30代の方のメンタルヘルス不調者が多くなっていると企業担当者さまからもお聞きすることが多いですが、このようなギャップもひとつの不調の要因として考えられるかもしれません。
会社が従業員の働く理由を見つめなおす
「健康経営」が非常に注目を浴びるようになり、ストレスチェックや様々なサーベイを実施し職場環境改善をされる企業が増えています。
その中でも上記であげた世代間のギャップ、価値観の違いを解消することが職場環境改善の鍵になるのではないかと考えています。
私が前職で管理職となったときに、マネジメントの方法として上司からこんなことを言われました。
「働く理由はそれぞれで、その人にあった話し方や聴き方をしないと、心には響かないよ」
「働く理由はたくさんあるけれど、大きく分けて①お金のため、②仕事のやりがいのため、③職場が近く通勤がしやすいから、④なんとなく選んだ(仕事が楽そうだからなど、趣味に使える時間が多そうだから)があるから、その人がなんで働いているのかをまず知るところからはじめてみよう」
10年近く前に言われたことですが今でも記憶に残っています。
これは上司だから実践しなければならないということではなく、部下が上司の働く理由を知るということも重要であると考えています。
お互いになぜ働くのかということを理解し、相手の発言の根拠や想いを理解できるとコミュニケーションが楽になると思いませんか?
最近ではパワハラ(パワーハラスメント)もかなり注目を浴びていますが、加害者側としては一方的に自分の想いをぶつけているからこそ問題に発展し、時には非常に悲しい結末に発展することもあるのではないかと感じています。
もちろん会社の方針や上司の想いを部下に浸透させることは重要で、必要なことです。
ただ、自分の働くうえでの価値観を押し付けるのではなく、上司部下、同僚のどのような立場にかかわらず、お互いにどんな想いで働いているのかについて話し合い、共感することでこそ、次のステップに進む信頼関係につながりコミュニケーションエラーを減らしていけるのではないかと考えています。
皆さんも働く理由について、周りの方々と話してみませんか?