初心者にもこれなら育てられる!自然や緑がもたらすストレス軽減効果

初心者にもこれなら育てられる!自然や緑がもたらすストレス軽減効果

ストレスをためこみやすい季節

春は不調を感じやすい季節であることをご存じでしょうか?
新しい職場や仲間、役職、引越など環境の変化が多い時期で、ストレスを感じやすく知らず知らずのうちに心身に負担がかかってしまうことがあります。
ストレスを積み重ねると、やがて以下のような症状が出ることがあります。

<ストレスをため込むと起きる症状>
精神的な不調:憂うつ、無気力、不安感など
身体的な不調:身体の怠さ、倦怠感、腹痛、寝つきが悪い、食欲不振など

これらは一時的なものだろうと放置しておくと急性胃腸炎やじんましん、うつ病、自律神経失調症などの病気になることもあります。
そのため、ストレスをため込んでしまう前に、日ごろからストレスを軽減・解消しましょう。

自然や緑を眺めることによるストレス緩和効果

オフィスや住居に置いてある観葉植物や近隣の街路樹や公園の木々を見て、「心が落ち着く」「気持ちが休まる」と感じることってありますよね。
このなんとなく眺める自然や緑は私たちのストレスの緩和・軽減に役立っています。
東京大学大学院農学生命科学研究科の曽我昌史氏らの研究チームが行った調査では、木々に接したり、自宅の窓から緑を眺めることが、メンタルヘルスに好ましい影響を及ぼすことを明らかにしています。
自然とのふれあいの状況と、メンタルヘルス状態の関連を分析した結果、緑地の利用、および自宅の窓から緑が見えることは、自尊心、生活満足度、主観的幸福感と正の関係性があり、うつ・不安レベル、孤独感とは負の関係性が認められたとのことでした。
また、千葉大学園芸学部の岩崎寛氏らの植物のストレス緩和効果に関する研究では、屋内に観葉植物を置くことで、置かない時とくらべてストレスホルモンが減少したと報告しています。
このように周りに緑を置いたり、自然をふと目にすることで、心の疲労を回復することが期待できるといえます。

自然や緑を増やして目の疲労を軽減

パソコンやスマホ画面を見続けたり、細かい字を見ることで、目が疲れるといった経験はありませんか?
実は、自然や緑は目の疲れを和らげるためにも効果的です。
浅海英記氏らの研究では、パソコン作業中に植物を見ることで視覚疲労が緩和し、作業を終えた後に植物を見ることによって視覚疲労が回復したことを報告しています。
集中して目を酷使する作業を行っている際、目の疲れを和らげるために時折、緑を見るようにしてみてはいかがでしょうか。

緑を部屋に取り入れるためにおすすめの植物

自然や緑を生活に取り入れるために、木々のある場所を散歩したり、窓から見える植物を眺めるといった方法があります。
一方で、部屋に緑がない方は、パソコンの背景を植物の写真にしたり、デスクの横に小さな人工観葉植物や造花など身近なところに緑を取り入れてみることも一つの方法です。
また、新しく部屋に観葉植物を置こうとしている方は、育てやすさや置き場所、サイズなどを踏まえながら決めるようにしましょう。初心者には、水やりが手間になりがちなので、乾燥に強い観葉植物がおすすめです。

<育てやすい!初心者におすすめの植物>
・ パキラ:日陰や日光のどちらでも元気に育ち、寒さにも強いです。人が手を広げたような葉が特徴です
・ カポック:日陰や寒さ、暑さ、乾燥に強いです。しっかりとした大きな葉っぱで少し丸っこいかわいらしい植物です
・ ゴムの木:日陰や乾燥に強くて丈夫です。光沢があり厚みのある大きな楕円形の葉が特徴です
・ ガジュマロ:暑さや日差しに強い反面、寒さに弱いです。また、虫があまり寄り付きません。丸々とした太い根っこと、まるく厚みのある濃い緑色の葉がかわいらしい植物です

また、最近はコロンとした丸いフォルムに植物が生えた「苔玉」も人気です。
苔玉は、植物の根を土で丸く包み、その周りに苔を張り付けて固定した苔の塊の容器で、樹木や花、山野草などさまざまな観葉植物の苗木を植えることができます。
水やりの回数が少なく、お手入れが簡単で初心者に特におすすめです。

心身の健康のためにメンタルヘルスの改善や眼精疲労の緩和など嬉しい効果が期待できる自然や緑を日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

<参考>
・ Masashi Soga、Maldwyn J. Evans、Kazuaki Tsuchiya、Yuya Fukano「A room with a green view: the importance of nearby nature for mental health during the COVID-19 pandemic」(「Ecological Applications」2020年11月17日)
・ 国土交通省「~真夏日の不快感を緩和する都市の緑の景観・心理効果について~都市の緑量と心理的効果の相関関係の社会実験調査について(PDF)」
・ 岩崎寛、山本聡、権孝姃、渡邉 幹夫「屋内空間における植物のストレス緩和効果に関する実験」(「日本緑化工学会誌」2006年32巻1号)
・ 浅海英記、仁科弘重、中村博文、増井典良、橋本康「観葉植物を見ることがVDT作業に伴う視覚疲労に及ぼす影響」(「植物工場学会誌」1995年7巻3号)

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片桐芽衣株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

クリニックや薬局で管理栄養士として、生活習慣病の患者様を中心に栄養指導を行ってまいりました。病気になる前のもっと早い段階でたくさんの方々の健康をサポートしたいと思い、ドクタートラストへ入社しました。現在は主に栄養や睡眠をはじめとした生活習慣に関する面談(特定保健指導等)やセミナー、コラム執筆を行っています。
日頃から健康的な生活習慣を身に着けることが今の自分、そして将来の自分を作っていきます。生涯にわたって元気に働けるヒントとなる情報を発信できるよう努めます。
【保有資格】管理栄養士、人間ドック健診情報管理指導士、上級心理カウンセラー、上級睡眠健康指導士、第一種衛生管理者
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