一括りにしない!年代別のメンタルヘルス問題

一括りにしない!年代別のメンタルヘルス問題

新年度が近づいてくるなか、新入社員の受け入れについても準備を始められているのではないでしょうか。
会社によっては幅広い年齢層が勤務する事業所もありますよね。
フィジカルの問題は、年代で起こりやすい不調がイメージしやすいかと思いますが、メンタルヘルス対策についても年齢別の問題を気にしていますか?
今回は、はわかっているようで見落としがちな、年代別のメンタルヘルス不調についてご紹介します。

20代のメンタルヘルス不調の要因

・生活習慣の変化
・人間環境の変化

学生から社会人となり、はじめて一人暮らしを始める人、見知らぬ土地で勤務を始める人などは周囲のサポート環境も変わってきます。
また、挫折経験の乏しい人はストレスの解消が課題になります。
結婚・出産に伴うワークライフバランスの変化もプラスに働くこともあればマイナスに働くこともあります。
基本的に「変化」はストレスになることが多く、ポジティブな内容であっても知らず知らずのうちに心身に負担がかかっていることがあります。

【どうすればよいか】

◆サポート環境を確認しましょう。
会社での悩みを気軽に話せる人がいるか。睡眠、食生活に乱れはないかなど、定期的な面談をセッティングしましょう。

◆セミナーなどで健康教育を行いましょう。
セルフケアを学び、健康意識を高めていくことで自発的なSOS発信につながります。

30代のメンタルヘルス不調の要因

・ 疲れやすくなったり、体力の低下を感じ始める
・ 役職がつくなど、職場での責任が増える
・ 結婚や育児など家庭環境の変化が起きる
・ 女性はホルモンバランスの乱れなどが起き始める

30代は会社において業務負担の大きい世代で、仕事は忙しくなりますが、体力は徐々に減ってくる時期です。
また、家庭でのストレスなど1日の大半をストレスフルに過ごす可能性もあります。

【どうすればよいか】

◆仕事以外での負担、体調に配慮しましょう
プライベートと仕事の両立が大きな課題となっている人も少なくありません。
身近な人には話せない悩みも増えてくるため、産業医面談やカウンセリングなどプライバシーが守られる相談場所を提供してあげてください。

40代のメンタルヘルス不調の要因

・ 会社では責任の大きい役職につく
・ プライベートでは、子供の教育や親の介護など新たな課題が発生する
・ 生活習慣病のリスクが高まる

40代は会社・家庭において役割や責任が大きくなります。
公私ともにストレスがかかりやすく、フィジカル面でも健康問題が現れる頃です。

【どうすればよいか】

◆正しいフォロー方法を伝えましょう
セルフケアやラインケアなど、自分や周囲の人間に対してフォローができるように研修の機会を設けることをおすすめしています。

メンタル不調といっても、そのバックグラウンドはさまざまです。
会社で見える負担はそれほどなくても、プライベートで抱えるストレスは年代や環境によって異なります。

見えていないストレスの存在にも気を付けて、従業員一人ひとりに合った健康管理を進めていきましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

冨田さゆり株式会社ドクタートラスト 産業カウンセラー

投稿者プロフィール

ドクタートラストに入社して6年目、多くの民間企業・官公庁の健康管理に関わってきました。産業カウンセラーの資格を取得し、専門知識を深める日々です。対企業、対従業員、健康に働くためのアプローチは多種多様。各々の特性に合わせたアドバイスを心掛けています!
【保有資格】産業カウンセラー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】「コロナかも」従業員が激増!会社はどう対応する?~コロナが疑われる従業員、休ませた場合の手当は会社が支払うべき?~

一目置かれる健康知識

  1. 夜勤勤務者は、いつ、何を食べると太りにくい?押さえておきたい食事のポイント
ページ上部へ戻る