コロナウイルス拡大でマスクが品切れ!でも大丈夫、本当にとるべき正しい予防行動をお教えします!

コロナウイルスで日本中のマスクが品切れ!焦らなくて大丈夫、今マスクが無い人はまずこの予防法を!

新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大しつつあり、日本ではすでにマスクが品薄状態です。
「マスクさえして着けていれば大丈夫」という間違えた認識のもとで、マスクがなかなか手に入らないことに焦って不安になっている人が多いのではないでしょうか。
また逆に、せっかくマスクを着用しているのに、間違えた使用方法でその効果をなくしてしまっている人も多くいます。
今回は、マスクが手に入らなかった場合、どのように感染予防に取り組めばいいのか、マスクを着けるだけではない、本当にとるべき正しい予防行動についてすべてお伝えします。

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基本のウイルス感染予防を徹底すべし!

新型コロナウイルスと聞いて身構えず、落ち着いて基本のウイルス感染予防を徹底することが大事です。
ウイルス感染予防の基本の2種類はこちらです。

■ ウイルスの感染経路を断つ

まず何よりも、ウィルスに感染しないよう、その経路を断つことです。

※参考:新型コロナウイルスの感染経路
□ 飛沫感染:感染者のせきやくしゃみなどの飛沫と一緒にウイルスが放出し、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込む
□ 接触感染:感染者がくしゃみや咳の際にウイルスを手で触り、さらに周囲のものを触り、それを別の人が触ったうえで口や鼻を触る

■ 自分の免疫力を上げる

充分な睡眠・栄養をとることによって自分自身の免疫力を高め、ウイルスに感染しないようにしましょう。

※参考:免疫細胞を活性化させる食品
□ たんぱく質(肉・魚・大豆製品・卵・乳製品 など)
□ ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE(レバー・うなぎ・果実・野菜・ナッツ類)
□ ミネラル(野菜・乳製品・魚・肉・ナッツ類)
□ ポリフェノール(コーヒー・ワイン)
□ n-3系多価不飽和脂肪酸(イワシやアジなどの青魚)

ウイルスの感染を防ぐ方法~マスクの正しい使い方~

ウイルスの感染を防ぐために必要なことは正しい手洗い・うがい・マスクの着用です。
また、不要不急の人混みへの外出を避けることや通勤ラッシュを避けること、可能な限り手のひらや指先を使って公共の物に触れないこと(スイッチは指先でなく指の関節で押す、ドアは肘で開けるなど)も必要です。
以下からは、主にマスクの使い方について紹介します。

■ 正しいマスクの使い方

【マスクの効果】
残念ながらマスクでは新型コロナウイルスの通過を直接防ぐことはできません。
新型コロナウイルスの直径は0.1マイクロメートルと非常に小さく、それに対してマスクは「N95マスク」と呼ばれる防じんマスクですら、0.3マイクロメートルよりも大きい粒子しか防ぐことができないからです。
ただ、マスクを着用することで、間接的に感染を予防する効果があります。
マスクはウイルスそのものの通過を防ぐことはできませんが、ウイルスを含む飛沫はある程度キャッチしてくれます。
そのためすでに感染している人が着用した場合、咳やくしゃみの咳やくしゃみなどの飛沫が飛び散るのをガードでき、周囲の人に感染させてしまうことを防ぐ効果が認められています。
さらに、人間は無意識のうちに自分の手で顔に触れてしまうことが多いため、マスクを着用することによって、ウイルスに汚染された手で口や鼻に直接触れてしまうことを防げる、つまり接触感染防止の抑制につながるのです。
ほかにもマスクを着用することで鼻、口、喉の粘膜が乾燥して傷付いてしまうことを防ぎ、ウイルスの体内への侵入を防ぐことができます。
よって手洗い・うがいを欠かさないことを前提に、補助的にマスクを活用するといいでしょう。

【マスクの選び方】
マスクにはいくつか種類がありますが、新型コロナウイルス予防のために選ぶべきは、コンビニやドラッグストアで一般的に売られている不織布製の使い捨てマスク(サージカルマスク)です。
サージカルマスクは飛沫の拡散を充分に予防でき、また安価で交換しやすく、衛生的であることがメリットです。
その他のマスクですが、ガーゼマスクは保温性・保湿性に優れているものの、感染症予防効果は低く、また使い捨てができないことから不衛生になりやすいため、感染予防としてはおすすめできません。
ただしサージカルマスクが品切れで手に入らなかった方は、保湿のために何枚かのガーゼマスクを用意し、こまめに消毒と洗い替えを繰り返して使用するとよいでしょう。
また買い占めが話題となっているN95マスクですが、ウイルスの感染予防効果に関してサージカルマスクと差はないという報告があるうえに、着用すると呼吸がしづらく、かえって体調を崩してしまう危険性もあるため、おすすめできません。
サージカルマスクであれば、価格は安いもので構いませんし、プリーツ型、立体型のどちらのタイプでも問題ありません。
価格や性能よりも重要なことは、自分の顔に合ったサイズを選び、顔にフィットさせることです。
鼻や口の横に隙間ができないサイズを選ぶようにしましょう。

【マスクの交換頻度】
衛生上、最低でも1日に1回、できれば午前と午後を目安に2回交換しましょう。
ただし、人混みや感染症患者の多い病院などで着用したマスクは汚染の度合いが高いと考えられるため、できるだけ速やかに廃棄し、随時新しいものに交換することをおすすめします。

【正しいマスクの着脱方法】

① まずはマスクを汚染させないため、着用前には必ず手洗いをする。
② マスクの上下・表裏が正しいかを確認する。
ワイヤーが入っている方が上(鼻側)かつ、プリーツの山が下(顎側)になる状態が正しいです。最近はマスクに書いていることもあるので、確認するようにしましょう。
③ マスクの内側(自分の顔側)にむやみに触れないよう、マスクの端を持って顔に当て、マスクの外側(表面)から鼻・口・顎までしっかりと覆う。
④ 鼻部分のワイヤーを鼻にフィットさせる。できるだけ隙間ができないようにする。
⑤ 顔にしっかりとフィットしたら、ゴムひもを耳にかける。
⑥ 着用中はマスクの表面に触れないようにする。
⑦ 外すときはマスクの表面に触れないように、耳のゴムひもだけを持って顔から外す。
そのままゴムひもだけを持って、蓋付きのゴミ箱もしくは密閉できるビニール袋へ捨てる。
⑧マスクの廃棄後は手指が汚染されている可能性があるため必ず手洗いをする。

筆者自身、上記の方法を徹底して10年以上感染症にかかったことがありません。
ぜひみなさんも今すぐ試してみてください。

マスクが手に入らない時はどうしたらよいか

冒頭でも、マスクが品薄になっている旨お伝えしましたが、前述したとおり、マスクには間接的な効果しかありませんので、品薄・品切れによって手に入らなかった場合でも焦る必要はありません。
焦って人混みの中へマスクを探しに出かける方がかえって危険です。
代わりに後述するマスク着用以外の予防を徹底しましょう。

① 正しい手洗い・うがいをこまめに丁寧におこなう
② 洗っていない手で絶対に顔や髪に触れない
③ 髪が鼻や口元にかからないようにまとめておく
④ くしゃみや咳などの飛沫を浴びたら速やかにうがい・洗顔をする
⑤ 屋内では湿度を保ち、外出時は清潔なガーゼマスクや布で鼻と口を覆って乾燥を防ぐ
⑥ 20分に1度、水分を一口摂取し、口や喉の粘膜に付着したウイルスを胃に流す
※多くのウイルスが鼻、口、喉の粘膜から侵入するため、粘膜にとどまらせずに胃まで流してしまえば侵入させることなく胃酸によって死滅させられます!

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北原梨英株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学を卒業後、保健師として活動するほか、健康経営エキスパートアドバイザーとしてさまざまな企業様の健康経営を支援してきました。現在はセミナーのご依頼が最も多く、得意とする女性の健康増進と活躍推進をはじめ、多くのテーマでお話をしております。「従業員に長く健康に働き続けてほしい」「健康経営に取り組みたい」「健康経営優良法人の認定を目指したい」などお悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。どのようなご状況の企業様にも親身に寄り添って、今すぐできることからご提案し、一緒に取り組んでいくことをお約束いたします。
【保有資格】保健師、健康経営エキスパートアドバイザー、看護師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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