みなさんは学生時代、短期アルバイトの経験はありますか?
クリスマスケーキの販売や年賀状の仕分け作業、夏には海の家でのリゾートバイトなど。
季節が感じられる短期アルバイトは、ひとつの風物詩でもありますよね。
期間限定のアルバイトは人材不足?
そんな期間限定のアルバイトですが、近年では人手不足の進展により労働力の確保が困難になっています。
今では「ハローワークでは集まらないので、求人を出すのをやめた」という声も寄せられるようになってしまったとのこと。
農産物の収穫や季節物の商品の製造・販売などは、期間限定雇用で募集人数も多いため、なかなか人が集まりにくいのです。
そこで、愛知労働局ではジョブペアリングの取り組みを開始しました。
ジョブペアリングとは?
ジョブペアリングは愛知労働局による造語で、全国初の取り組みになります。
たとえば8月後半〜11月に、A社の果樹園で収穫のアルバイトをしたとします。
今までであれば当然、雇用期間が終了したら自分で新たに次の仕事を探さなければなりません。
ですがジョブペアリングの場合、A社での雇用期間が終了に近づいたタイミングで、ハローワークから、B社の12月〜1月におせち料理の製造の求人情報がA社に提供されます。
A社はその情報を労働者に周知し、労働者はB社に応募することができるのです。
これがジョブペアリングのしくみです。
現在はまだ企業ごとに労働契約を締結しなければなりませんが、将来的には企業の担当者同士が情報交換し、労働力を「融通」するしくみも検討しているとのことです。
一方で同業他社との労働力の「融通」を望まないケースも想定できるため、求人情報の提供は企業の了解を得て行なっています。
ジョブペアリングで期待できること
業種を越えた期間限定雇用の組み合わせ「ジョブペアリング」を進めることで、求人情報の動きが活発になり、速やかな求人充足が期待されています。
また期間限定雇用社員の離職期間が短縮し、安定雇用の実現と労働力確保にもつなげたいとのこと。
企業側にも労働者側にもメリットがあるこの制度。
期間限定雇用を行なっている事業所および事業団体におかれましては、ぜひハローワークに相談してみてはいかがでしょうか?
参考リンク
「全国初!業種にとらわれない期間限定社員の確保を支援(PDF)」(愛知労働局)