歯周病予防で全身健康

歯周病とは?

口の中には、約300~500種類の細菌がいるといわれています。
普段は悪さをしないこの細菌たちですが、砂糖などを過剰に摂取すると粘着性の強い物質を作り出し、歯の表面に付着します。
これが「プラーク」です。
このプラークの塊が歯周病を引き起こす原因となります。
自覚症状がないまま進行し、そのままの状態で放置しておくと、歯が抜け落ちてしまいます。

では、働き盛りの世代はどのくらい歯周病にかかっているかご存知でしょうか?
歯周病にかかっている割合は35歳以上で約8割を超えているといわれています。

歯周病とメタボのつながり

歯周病とメタボリックシンドローム(以下、「メタボ」といいます)の関連性は近年注目されています。
メタボはさまざまな生活習慣病の温床です。
歯周病の原因が生活習慣(暴飲暴食や飲酒、喫煙等)と深くかかわっています。
そのため、肥満度の高い人はそうでない人にくらべて歯周病になる確率が3倍高いといわれています。

歯周病セルフチェック

以下に当てはまる項目はありませんか?

  •  朝起きた時に、口がねばねばする
  •  口臭を感じる、口臭があると言われる
  •  歯の根元がしみる
  •  歯と歯の間によく食べ物が詰まる
  •  歯垢、歯石がついていると思う
  •  歯ぐきから出血がある
  •  歯が長くなったような気がする
  •  硬いものをかむと痛い

以上のチェック項目に1つでも当てはまる場合は、歯周病の可能性が高いです。

予防方法

予防法は大きく2つにわけられます。

1. セルフケア(毎日2回以上の歯磨き、食生活の見直しなど)
2. 歯科医での定期健診

1. セルフケア

セルフケアで大切な毎日の歯磨きですが、みなさんはどんな歯ブラシを選んでいますか?
歯周病予防に適した歯ブラシの選び方には、以下を参考にしてみてください。

  •  自分の口のサイズ合ったもの
  •  毛先の細いもの
  •  月に1回交換する

また、歯間ブラシに関してもサイズ選びが重要です。
歯間に無理なく挿入でき、使った際にきつく感じないものにしましょう。

2. 歯科医での定期健診

そして、歯科医での歯の定期健診が大切です。
ぜひかかりつけの歯科医を見つけてください。

「自転車の車輪」は、どちらか片方が欠けてしまうと走行できなくなります。
同様に、歯周病予防もどちらか1つが欠けてしまっては、予防としては不十分です。
セルフケアと専門的なケアの2つを合わせて行いましょう。
歯周病を予防して全身の健康につなげましょう。

<参考>
「e-ヘルスネット」(厚生労働省)

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砂川菜美株式会社ドクタートラスト 産業保健師

投稿者プロフィール

行政保健師として、乳児から高齢者まで幅広い世代の方々の健康に携わる中で、働く世代の健康増進の難しさと重要性を感じ、現在は産業保健師として活動しています。
健診事後措置や面談などの基本業務はもちろん、健康管理体制構築サポートや健康セミナーなど多方面で活動中。これまでの経験を活かし、それぞれのライフスタイルに寄り添った情報提供を行ってまいります。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、健康運動指導士、人間ドック健診情報管理指導士、NARD JAPAN認定アロマアドバイザー
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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