オフィスには、暑がりな人や寒がりな人、外勤寄りの人や内勤寄りの人、とさまざまな人がいると思います。
このような環境で、どのような温度設定ないし空調ルールであれば全員が不快にならず働くことができるのでしょうか?
今日は「空調」について考えてみたいと思います。
人はみな、主観で温度設定を変えている
「なんか肌寒くて空調の温度設定をこっそり上げたのに、なぜかいつのまにかまた元に戻っていて寒い……」
逆も然りですが、読者の皆様もこういった経験はよくあるのではないでしょうか?
筆者も間近の空調が他の部屋と同じ指揮系統にあるため、そこに合わせてパーカーを羽織り凍えながら仕事することがあります。
さて、これは当然のことなのですが、「寒くて温度設定を上げた人」も「暑いと感じて温度設定を元に戻した人」も同じように“主観”で判断して室温変更をしています。
では、どう全員を納得させることができるでしょうか?
客観指標を用意する
すでに室温計設置されているオフィスも多いとは思いますが、ちゃんと活用されていますでしょうか?
室温計の設置は一箇所では意味を成しません。
「四隅」と「床面積に応じて中央に最低1つ」、つまり最低5つは設置することを推奨します。
室温計を設置した上で、一部のデスクが極寒や極暑にならないように、サーキュレータや扇風機を設置して空気を循環させることも重要です。
各自のデスクで対策を立てる
残念ながらオフィスの各所の室温を揃えても最終的には個人の体感温度の問題は避けられません。
内勤が多く寒がりな人は羽織りものを常備する、外勤が多く暑がりな人は卓上扇風機をデスクに設置するなど、各々の体調に配慮して対策を立てましょう。
体感温度には湿度が大きく影響しますので、卓上扇風機などで湿度を下げることは有効だといえます。
今年の夏は異常な暑さでしたが、皆さまのオフィスではどのような対応されましたか?
体感温度は仕事の生産性に大きく影響します。
来年以降も暑くなっていくことが予想されるなか、今一度社内の空調ルールや設備を見直されてみてはいかがでしょうか?