【働く女性必読】乳がんは早期発見がカギ!30代後半から増える理由とセルフチェック法
- 2026/1/7
- 病状・症状

乳がんの現況
乳がんで亡くなる人は?
厚生労働省が2024年9月に公表した「2023年の人口動態統計(確定数)」によると、がんによる死亡は、38万2504人(男性が22万1360人、女性が16万1144人)で、全死亡数の24.3%を占めました。
部位別でみると、男性は肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がんの順に多く、女性は大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、胃がんの順となっています。
人口動態統計がん死亡データによると、2023年には、15,629人が乳がんで亡くなっています。
乳がんにかかる人は?
部位別の罹患数をみると、女性は乳房の9万8,782人(22.8%)が最も多く、次いで大腸がん6万8,314人(15.8%)、肺がん4万1,782人(9.6%)、胃がん3万6,053人(8.3%)、子宮がん3万111人(7.0%)となっています。
年代別でみると、乳がんの罹患率は30歳台後半から増加し始めるため、働く世代の方に多いがんであるともいえます。
乳がんの特徴として、罹患率は高いが、死亡率はトップではないというところで、生存率の高い疾患であることがわかります。
そのため、早期発見と早期治療がより大切となる疾患であることがわかります。
乳がんの初期症状は?
しこり
乳がんのもっとも一般的な症状は「しこり」です。
痛みを伴わない「しこり」もあり、硬く不規則な形をしていることが多いです。
乳房や乳頭の変形
乳がんが進行すると、乳房の形が変わる、また、乳房の左右の大きさが異なるように感じることがあります。
皮膚の状態の変化
皮膚の一部がくぼんだり、皮膚が赤くなったり、熱を伴って腫れたりします。
乳頭からの分泌物
乳頭から異常な分泌物が出る場合も注意が必要です。
ただ、乳がんは、早い段階では自覚症状がないことも多いため、定期的な検査の受診が必要になります。
乳がんのセルフチェック
乳がんは身体の表面に近いところに発生するため、自分で触れて、観察することによって発見できる可能性があります。
乳房がやわらかくなる月経終了後1週間~10日の間に、閉経後の方は一定の日にちを決めて、毎月1回行いましょう。
入浴前や入浴中、または就寝前に仰向けになったタイミングで乳房全体の様子をチェックする習慣をつけるのがおすすめです。
早期発見のために検診を受けましょう
乳がんの検診というと、超音波検査とマンモグラフィ検査があります。
どちらを受けたら良いのか迷った経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
超音波検査
超音波で乳房の状態を確認します。
超音波の跳ね返りの強さを利用して、体の内部を画像化する仕組みです。
レントゲン検査とは異なり、X線を使用しないので、被ばくがないというのが大きな特徴です。
検査時に乳房を圧迫しないので強い痛みは伴いません。
乳房のしこりを発見することができ、しこりの大きさや状態をある程度判断することができます。
マンモグラフィ検査
一言でいうと、乳房のレントゲン検査です。
胸部レントゲンの乳房版と表現したら、イメージがわきやすいでしょうか。
X線を使用して、乳房の腫瘍の有無、大きさや形、石灰化の有無を調べる検査です。
乳房の全体を一気に確認できるというのも大きな特徴です。
触ってもしこりがわからないようなタイプの乳がんを石灰化病変として抽出するのに優れているといわれています。
乳腺がよく撮影できるように乳房を板で圧迫し、可能な限り薄く広げるため、痛みを感じる方もいます。
注意点
撮影時の被爆や圧迫による影響を考慮し、次に該当する方はマンモグラフィ検査が受けられない可能性があります。
・ 妊娠中や妊娠している可能性がある人
・ 豊胸手術を受けた人
・ ペースメーカー(心臓)を挿入している人
・ 心臓や肺などの胸部手術を受けたことがある人 など
乳がん検診の方法、乳腺エコーとマンモグラフィは、それぞれ特徴が異なります。
スクリーニングとして乳がん検診を受ける際には、検査の特徴を理解した上であれば、内容や頻度に制限はありません。
厚生労働省の指針では、死亡率減少という観点において、40歳以上の方は2年に1回はマンモグラフィ検査を受けることを推奨しています。
自治体によっては、40歳から2年に1回、乳がん検診を無料で実施しているところもあります。
定期健康診断や人間ドックを受ける際に、あわせて検討しましょう。
<参考>
・ 国立研究開発法人国立がん研究センター「がん統計」





















