令和7年度渋谷労働基準監督署長表彰を受賞|ドクタートラストの労働安全衛生への取り組みとは

産業保健新聞運営元の株式会社ドクタートラストは、「令和7年度渋谷労働基準監督署長表彰」を受賞しました。

(左から)株式会社ドクタートラスト 高橋雅彦社長、渋谷労働基準監督署 石井美佐子署長、株式会社ドクタートラスト 須田敦子常務取締役

この表彰は、職場における安全衛生活動への積極的な取り組みが評価されたものです。
産業保健サービスを提供する企業として、自社の労働安全衛生管理にどのような取り組みを行っているのか。
今回は、衛生管理者であり保健師でもある清宮さんに、ドクタートラストの労働安全衛生への取り組みについてインタビューしました。

清宮さんへのインタビュー

清宮あいり 株式会社ドクタートラスト 保健師
看護師として大学病院に勤務後、産業保健師にキャリアチェンジ。大手民間企業で、健診事後措置の面談指導や特定保健指導、メンタルヘルス対策、復職支援など幅広く産業保健業務に携わる。社員向けの健康教育では「気づき」や「やる気」を引き出す関わり方で高い評価を得る。ドクタートラストでは、これまでの経験を活かし、企業向けの健康教育セミナーや、情報発信を積極的に行っている。

産業保健師が衛生管理者を務める意義

――まず、ドクタートラストの労働安全衛生管理の特徴について教えてください

清宮さん:ドクタートラストの大きな特徴は、社内の衛生管理者が「産業保健師」である点だと思います。
一般的な企業では、衛生管理者の資格を持つ人事担当者や総務担当者が兼任するケースが多いのですが、当社では産業保健の専門知識を持つ保健師が衛生管理者として従事しています。
これにより、法令で定められた衛生管理業務だけでなく、従業員の健康状態をより専門的な視点で把握し、予防的なアプローチができるようになっています。

――従業員の健康意識はいかがですか?

清宮さん:健康意識が高い社員が比較的多いと感じています。
ストレスチェックの受検率も高く、健康に関する情報を社内で発信すると反応も良いですし、社内の健康イベントにも積極的に参加してくれます。
産業保健を扱う企業ということもあり、経営層・社員ともに健康経営への理解が深いことも特徴です。

CHD(Chief Health Doctor)配置で法令以上の取り組みを実現

――現在、特に力を入れている取り組みはありますか?

清宮さん:CHD(Chief Health Doctor)の配置です。
CHDとは、企業の健康経営を医学的な観点から統括する最高健康責任者のことで、当社では冲永先生にCHDとして就任いただいています。
現在、法令で義務付けられている以上のことに取り組もうと、冲永先生を中心にさまざまな施策を進めているところです。
産業保健サービスを提供する企業として、まず自社で実践し、その知見をお客さまにも還元していきたいと考えています。

新規衛生委員会メンバーへの教育で意見交換を活性化

――他にも注目すべき取り組みはありますか?

清宮さん:新規衛生委員会メンバーへの教育に力を入れています。
衛生委員会は労働安全衛生法で義務付けられている重要な場ですが、新しくメンバーになった方にとっては「何をする場なのか」がわかりにくいこともあります。
そこで、新規メンバーには「衛生委員会とはどんなものなのか」「どのような役割が期待されているのか」といった基礎的な教育を行いました。
これによって、衛生委員の安全衛生に対する関心度が上がり、委員会での意見交換が活発に行われるようになってきています。
形式的な会議ではなく、実際に職場の安全衛生を改善していく場として機能させることが重要だと考えています。

健康管理システム・アプリ「エール+」で一元管理

――健康管理の仕組みについても教えてください

清宮さん:当社では健康管理システム・アプリ「エール+」を使用しています。
これは健康診断結果、ストレスチェック結果、産業医面談の記録などを一元管理できるシステムで、従業員の健康状態を継続的に把握することができます。
ペーパーレス化により管理効率が上がるだけでなく、過去のデータと比較して健康状態の変化をすぐに確認できるため、早期発見・早期対応につながっています。
また、従業員自身もアプリにアクセスして自分の健康データを確認できるため、セルフケアの意識向上にも役立っているほか、アプリを活用した「ウォーキングイベント」など、楽しく健康になれるさまざまな取り組みを行っています。

自社実践の経験を企業の健康経営支援に活かす

また、労働安全衛生への積極的な取り組みは、お客さまへの産業保健サービス提供にも活かされています。
たとえば、ストレスチェックについても、ドクタートラストでは、厚生労働省が示す基準に準拠したストレスチェックを提供していますが、それは単なる法令遵守のためではなく、結果をどう職場環境改善につなげるかという視点が重要であるとしています。
「自分たちがまず実践する」という姿勢が、結果的にお客さまへの質の高いサービス提供につながっているといえます。

まとめ

今回の渋谷労働基準監督署長表彰は、ドクタートラストが実践してきた労働安全衛生への取り組みが評価された結果です。
産業保健師が衛生管理者を務めること、CHDの配置による法令以上の取り組み、衛生委員会メンバーへの教育、健康管理システムの活用など、さまざまな施策を組み合わせることで、従業員の健康を守る体制を構築しています。
産業保健サービスを提供する企業として、まず自社で実践し、その経験を活かしてお客さまの健康経営をサポートする。
この姿勢が、今回の表彰につながったと考えています。
労働安全衛生管理は、法令を遵守することはもちろん、その先にある「従業員が安心して働ける職場づくり」を目指すことが大切です。
ドクタートラストの取り組みが、皆さまの職場づくりの参考になれば幸いです。

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産業保健新聞編集部株式会社ドクタートラスト

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