痛くないのに歯科医院に行く必要はある?口腔ケアの方法を解説

最近、マスクを外す機会が増えて、口回りのことが気になるようになりました。でも、痛みのないときに歯科を受診しても、歯科医院も困りますよね……?

中山保健師
そんなことはありません。定期的に歯科健診を受診しましょう。

「会社の定期健康診断はきちんと受けているのに、歯科健診はもう何年も受けていない……」という声をよく聞きます。
コロナ禍において、歯科医院の受診を控えていた方もいるかもしれませんが、そろそろ再開してみませんか?

まずは、今の状態を確認しましょう。

歯や舌の位置にも、正しい位置があるのをご存じでしょうか?
ここでは歯と舌の正しい位置のポイントを紹介します。
1つ目のポイントは「舌の先が上の前歯のつけ根に触れていること」です。
舌先が上の歯の裏についている、舌先が下の歯の裏についている、または、どこにも触れていない方は、舌の筋肉が衰えていると考えられます。

2つ目のポイントは、「上下の歯の間にすこし隙間が空いていること」です。
意外かもしれませんが、ずっと上下の歯がぴったりとくっついている状態は健康な状態ではありません。

これらのポイントには、姿勢が大きく関係しています。
パソコンやタブレット、スマホを長時間見るなど、下向きの姿勢をとる時間が増えていませんか?
普段の姿勢を見直してみましょう。

大人が気を付けたい口腔内トラブル

大人に多い口腔内トラブルは大きく2つあります。
1つ目は歯周病です。
歯周病は歯茎のトラブルであり、きちんと歯磨きができていなかったり、定期的なプロのケアを受けていなかったりすると、歯垢がきちんと取り除かれずにたまってしまい炎症が起こります。
この炎症により、歯と歯肉の溝が深くなり、最終的には抜歯が必要になってしまいます。

2つ目は虫歯です。
虫歯とひとことに言っても、子どものときとは特徴が少し異なります。
大人の虫歯の特徴としては、一度虫歯になって治療したところがまた虫歯になってしまうパターン、歯茎が下がって本来露出していない場所が露出してしまい、そこから虫歯になってしまうパターンです。

口腔ケアは無理せずステップアップ方式で!

みなさんは1日に何回、どのタイミングで歯を磨きますか?
1日3回、食後に規則的に磨ける方もいれば、業務上の都合などで難しい方もいると思います。
とあるアンケートでは、1日に2回歯を磨く群が最も大きい割合を占めていたという結果もあり、食後に必ず磨くのはハードルが高いように思えます。

まずは、毎食後に磨く習慣づけが大切です。
それができたら、夜の歯磨きを念入りにしましょう。
就寝中は唾液の分泌量が減り、口の中が虫歯になりやすい状態になるので、念入りなケアが求められます。
歯を磨く習慣が定着したら、次はグッズ選びが重要です。
歯ブラシを選ぶ際には、歯の大きさや歯並びなど、自分にあったものを選んでみましょう。

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中山 真樹株式会社ドクタートラスト 産業保健師

投稿者プロフィール

看護師として病棟勤務を経て、現在は企業様を対象に保健師業務を行っております。企業の健康管理室に出向していた経験、また、現在訪問企業で実施している業務からヒントを得て、皆様が知りたいことをお届けしたいと思います。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、養護教諭一種
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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