繰り返す口唇ヘルペスには理由があった?予防・早期改善方法を管理栄養士が伝授

唇に水膨れができて、食事の際に痛かったり、ぶつぶつができたことでテンションが下がったり……そんな経験はありませんか?
それ「口唇ヘルペス」という感染症なのです。
実は私も口唇ヘルペスにかかった経験があります。
口唇ヘルペスとは、「単純ヘルペスウイルスⅠ型」というウイルスが原因となり、唇やその周りに小さな水ぶくれができる感染症の病気です。
単純ヘルペスウイルスに一度感染すると、症状は治まっても再燃する可能性があります。
治療はもちろん、再燃予防も重要です。

口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスとは、前述のように単純ヘルペスウイルスが原因となって引き起こされる感染症です。
このウイルスの特徴は、感染力が強いことと、生涯にわたり感染し続けることです。
しかし、感染し続けるといっても常に症状があるというわけではなく、免疫力の低下やストレスがきっかけとなって、再燃します。
口唇ヘルペスの症状として最も特徴的なのは小さな水ぶくれですが、初期の症状としては患部のうずきやかゆみ、熱感などがあります。
水ぶくれは数日でかさぶたになり自然に剥がれ落ちますが、かさぶたになる前に潰したりかさぶたをはがしたりしてしまうと他の部分に転移することがあります。
患部には不必要に触れないようにしましょう。
また食器やタオルの共用で他者に感染してしまうことがあるので、症状がある際は周囲の方との接触にも注意が必要です。

口唇ヘルペスの治療

口唇ヘルペスを完治させることはできません。
症状が出た際には飲み薬または塗り薬を使用して治療します。
塗り薬に関してはドラッグストアなどで市販されていますが、使用対象は再発した方のみです。
初めて口唇ヘルペスを発症した場合は医療機関を受診するようにしましょう。
受診の際は皮膚科を選択するのが確実です。
口唇ヘルペスは早期受診・早期服薬開始により症状の軽減を早めることができます。
2019年から症状がない状態での受診でも要件を満たせば、次回の再発に備えて初期症状出現時に服用する飲み薬を処方することが認められるようになりました。
再燃を繰り返す方も医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。
そして症状が出現する要因にはストレスや不規則な生活といった環境も挙げられますので、休養をしっかりととるようにしましょう。

口唇ヘルペスの予防

口唇ヘルペスが再燃するのは、以下の状況が考えられます。

・ 風邪や発熱で免疫力が低下している
・ 不規則な生活や多忙さから疲労感が蓄積されている
・ ストレスを抱えている
・ 月経などによるホルモンバランスの影響

再燃しやすいタイミング・状況は人によっても違いますので、ご自身で把握・回避することが重要です。
ただ、仕事の状況や繁忙期などでやむを得ないときもあると思います。
忙しくてついつい無理しがちな方、再燃が多くて困っている方はぜひ食生活に気を付けてみてください。
ポイントは疲労回復に役立つ「ビタミンB1」と免疫力を高める「ビタミンA、C、E」です。

ビタミンB群ビタミンA、C、E
働き疲労回復を助ける抗酸化作用により免疫力を高める
おすすめ食品豚肉、大豆製品、ナッツ類などニンジン(ビタミンA)、ホウレン草(ビタミンA)、カボチャ(ビタミンC、E)、柑橘類(ビタミンC)

手軽に摂取できるレシピ動画

以下では、「産業保健新聞」の運営元ドクタートラスト管理栄養士のレシピ動画から、ビタミンA、C、Eを多く含む食材を使用したものをご紹介します。

冒頭で述べたように、口唇ヘルペスは単純ヘルペスⅠ型に一度感染してしまうと完治しない疾患です。
ご自身の症状が出やすいタイミングを把握するとともに、疲労やストレスをためない生活、栄養豊富な食事を心がけ、症状が出た場合は早めに受診・服薬するようにしましょう。

<参考>
・ 厚生労働省「単純ヘルペス、性器ヘルペス (ファクトシート)」
・ マルホ株式会社「皮膚科の先生に聞く口唇ヘルペスQ&A」

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小林 彩実株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

大学で栄養学や食物学を学び、管理栄養士の資格を取得。「多忙な人にも健康を意識してほしい」の想いから産業保健業界へ。食事はもちろん、ながら運動やインナーマッスルトレーニングなど、運動セミナーも多数実施している。正しい知識をわかりやすく具体的に伝える姿勢が人気。
このほか、特定保健指導や執筆にも広く携わる。
【保有資格】管理栄養士、人間ドック健診情報管理指導士
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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