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- 産業医向け新型コロナウイルスアンケート結果発表【3】感染症に関わる相談が圧倒的に増加
「産業保健新聞」を運営するドクタートラストでは、コロナ禍における産業保健活動について、産業医の先生方から多くのご質問、ご相談をいただきました。
そこで、①感染症対応における産業保健の実情を把握すること、②今後の産業保健活動に活かせる情報を発信することを目的として、ドクタートラストに登録いただいている産業医の先生方にアンケート調査を行い、317事業場で働く方から回答いただきました。
アンケート結果は全4回に分けてご紹介します。
第3回は、コロナ禍において、新型コロナウイルス感染症に関連して、事業場や従業員からどんな相談が増えたかを見ていきます。
アンケートの詳しい結果は以下PDFをご参照ください。
「産業医に聞いた! いま知りたい、訪問先企業の実情~新型コロナウイルス感染症対策はどのように行われていたのか~」
記事一覧は以下をご参照ください。
事業場や従業員からどのような相談を受けた?
新型コロナウイルス感染症に関連して、事業場や従業員からどんな相談が増えたか尋ねたところ、以下の回答を得られました。
図 型コロナウイルス感染症に関連して、事業場や従業員からどんな相談が増えたか(複数回答)
メンタルヘルス相談よりも感染症に対する相談が圧倒的に増加
図のように、「衛生的な相談」や「健康に関する相談」という、感染症に関わる相談が6割を超えました。
具体的には、感染症に罹患した際の対応方法や、その前段階の体調不良への対応など、感染症に対して専門知識が求められる広く相談が増えています。
一方で、通常は半数を超えるメンタルヘルスに関する相談は1割に留まりました。
労働環境に関する相談も
また、自由記入欄のコメントを見ると、「会社がテレワークをさせてくれない」といった、労働環境に関する相談がありました。
相談内容から、事業場や従業員が産業医の知見を頼りにしていることがわかりました。
<どのような相談が増えたか>自由記入欄より一部抜粋
・ コロナ罹患後の復職面談
・ コロナ感染について。受診のタイミングなど
・ テレワークをさせてくれない。出社を求められる
・ コロナへの知識と体調不良の対応をどうしたらいいかの相談
・ 今後、職員からCOVID-19発生時の対応
・ 発症が疑われる従業員への対処の相談
・ 感染防止のために従業員一人ひとりが注意すべき点について
・ COVID-19感染の最近の知見について