「女性のキャリア」について、勤続年数は徐々に長期化傾向にありますが、管理職に占める女性割合についてはいまだ低い水準となっています。
総務省による労働力調査(2012年平均)によると、公務および学校教育を除く管理職における女性の割合は、11.6%となっており、役職別でみると係長相当職の割合が一番多く、14.4%、課長相当職が7.9%、部長相当職では4.9%という数字になっています。
今回は、シャチの研究結果において女性のキャリアと通ずるものがありましたので、紹介したいと思います。
女性はリーダーになるべき!?
医学・科学技術関係の出版社であるオランダのエルゼビア社の専門誌「カレント・バイオロジー」によると更年期を迎えたメスのシャチが、オスにくらべて群れのリーダーとなる確率が倍以上であったという研究を発表しています。
研究は9年間にわたって行われ、シャチのメスは危機察知能力や進路の見極めなど、長年にわたって培った知恵を活かし、群れに貢献していたことがわかっています。
実際にドイツでは2016年より、大手企業の役員30%に女性登用を法的に義務づけ、フランスやスペインなどのヨーロッパ諸国とくらべても世界的影響力が増してきています。
優秀な女性の社会進出を妨げるグラス・シーリング
「グラス・シーリング」とは、ガラスの天井を意味します。
性別や人種差別等を背景に、組織での評価が正当にされず、管理職や昇進などのキャリアアップを妨げる見えない壁を指しています。
天井は高くなれどいまだ破るには硬く、ヒラリー・クリントン氏がガラスの天井について触れたことでも注目されました。
どうしたらガラスの天井を破ることができるのか……。
実際に社会で活躍している女性の事例として、下記記事が参考になりましたのでご参考ください。
・ 社員に支持される女性CEOは「現場」を尊重し、ダイバーシティを重要視する(Beyond)
終わりに
安倍首相が唱える成長戦略の中でも女性が輝く日本の実現に向け、女性就業率や指導的地位に占める女性の割合について触れられています。
時短勤務を可とする企業も徐々に増えてきており、今後の動向について注目していきましょう。