今年こそは”脱正月ボケ”を果たしたい人向け5つのポイント

2019年も残すところ1週間ほど。
年末年始はお仕事がお休みの方も多いのではないでしょうか。
ご自宅で過ごされる方、ご旅行や帰省される方、それぞれ楽しみにされているかと思います。
しかし皆さん、こんな経験はありませんか?
「長い休み明けに仕事へ行くと、なんだか調子が悪くて仕事にならなかった……」
これはいわゆる「正月ボケ」とよばれる不調です。
お休みによって元気になるどころか不調に陥ってしまうのは非常に残念ですね。
今回は、「2020年こそは正月ボケから脱却したい!」という方に向けて、年末年始の過ごし方のポイントを5つ紹介します。

脱正月ボケのために心掛けたい5つのこと

① 睡眠~正月ボケの原因はここ~

休みだからと生活リズムを崩さないようにしましょう。
正月ボケの主な原因は、生活リズムの乱れによる自律神経の乱れ、睡眠の質の低下です。
休み中もできるだけ平日と同じ時間に眠り同じ時間に起きること、睡眠不足や日中の過眠に気を付けることが必要です。
昼夜逆転はもってのほかですよ。
旅行や帰省で普段と違う環境になるとうまく眠れないという方は、朝日をしっかり浴びたり、逆に夕方以降は明るい蛍光灯やスマホなどのブルーライトを避けたり、光のコントロールをおこなうことがおすすめです。
またカフェインやアルコールの摂取も睡眠の妨げとなるので、控えてみてはいかがでしょうか。

② 食事~暴飲暴食対策は”記録”が有効~

暴飲暴食や間食の摂りすぎを避け、3食規則正しく食べるようにしましょう。
内臓に負担をかけることや血糖値を不安定にさせてしまうことは自律神経の乱れに繋がり、正月ボケの原因となります。
特に塩分、糖分、炭水化物、アルコールには注意が必要です。
逆に不足しがちなビタミンなどは積極的に摂取するようにしてくださいね。
我慢できずについ暴飲暴食に走ってしまう方は、ご自身が飲食したもの、飲食した時間を記録することがおすすめです。
自分の食生活を客観的に振り返ることが歯止めとなるのではないでしょうか。

③ 休養~せっかくの長期休暇だからこそ~

旅行や帰省などでアクティブに過ごされる方は、しっかりと休む時間も作りましょう。
楽しく過ごしていると自分自身では疲れを感じないこともありますが、体は疲れています。
休み明けの直前まで予定を詰め込まず、最低でも前日はゆっくり過ごすことがおすすめです。
すでに予定を詰め込んでしまった方は、休み明けから数日間は残業をしないなどスローペースをこころがけるとよいでしょう。

④ 適度な運動~寒いからと屋内にこもらない~

年末年始を屋内でのみ過ごされる方は適度に体を動かしましょう。
座りっぱなし、寝転びっぱなしは夜の不眠の原因となるほか、病気の原因ともなることが明らかになっています。
定期的に立ち上がってストレッチをしたり、外に散歩に出たりすることがおすすめです。
あまりに激しい運動はかえって疲労の原因となりますので、適度な運動にとどめておいてくださいね。

⑤ 感染症対策~本当は避けてほしい人混み~

自律神経が乱れると体の免疫力が下がり、感染症にかかりやすくなってしまいます。
人混みに行かない、手洗いうがいを徹底する、マスクをするなど、感染症対策も怠らないようにしましょう。

年末年始は疲労回復にあてよう

年末年始は「疲労回復」のための絶好の機会もあります。
誰しも感じたことがあると思いますが、疲労は病気ではないと甘く見ていないでしょうか。
睡眠や休息が不足して疲労を全く回復できなかった場合、人間はやがて死に至ってしまいます。
またしっかりと睡眠や休息をとっているにもかかわらず慢性的に疲労が続いている場合は、体や心の疾患が原因となっている可能性もあります。
疲労を甘く見て放置することは危険ですよ。
普段からしっかりと睡眠をとること、それでも回復しない場合は医療機関を受診することがおすすめです。
まずは、疲労の自覚がない方も含め、自分にどの程度の疲労が蓄積しているか知ることから始めてみましょう。

疲労蓄積をチェックしてみよう

厚生労働省が働く皆さんに向けて、疲労蓄積度をセルフチェックできるツールを公開しています。

厚生労働省「働く人の疲労蓄積度セルフチェック(働く人用)」

また疲労蓄積ケアのためのアドバイスも公開されていますので、あわせて確認するとよいでしょう。

厚生労働省「疲労蓄積ケアのためのアドバイス(働く人用)」

年末年始の休みを機にご自身の疲労蓄積度を振り返り、休み明けの働き方を見直してみてはいかがでしょうか。

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北原梨英株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学を卒業後、保健師として活動するほか、健康経営エキスパートアドバイザーとしてさまざまな企業様の健康経営を支援してきました。現在はセミナーのご依頼が最も多く、得意とする女性の健康増進と活躍推進をはじめ、多くのテーマでお話をしております。「従業員に長く健康に働き続けてほしい」「健康経営に取り組みたい」「健康経営優良法人の認定を目指したい」などお悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。どのようなご状況の企業様にも親身に寄り添って、今すぐできることからご提案し、一緒に取り組んでいくことをお約束いたします。
【保有資格】保健師、健康経営エキスパートアドバイザー、看護師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士
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