健康経営には健康な職場づくりが大切
健康な職場づくりに必要なことはさまざまです。
作業環境を整える、作業方法を見直して負担を減らす、疲労回復が見込める設備を設置する等、多面的に従業員の心身へのケアを心がけた職場づくりを行うことが、生産性の向上や労災防止にもつながります。
今回はそのような職場づくりのなかでポイントとなる、4つの「S」をご紹介します。
健康な職場づくりのキーワード「4S」
健康な職場づくりのキーワードである4Sとはなんでしょうか?
まずは一緒にみていきましょう。
1. 整理
ここでの整理とは必要なものと不必要なものを分け、必要のないものは取り除いていくことです。
しかし従業員が自分の判断でそれを決めることは難しいため、社内で基準を定める必要があります。
2. 整頓
ここでの整頓とは、先ほど整理したものが決められた場所に決められた量をいつでも使えるように置いておくということです。
こうすることで、作業で使いたいものが足りないときに社内を探し回ることがなくなります。
3. 清掃
清掃はその言葉通り、ゴミやほこり等をしっかり取り除き、隅々まで綺麗に清掃することです。
これにより仕事をやりやすく、また作業環境の問題点の発見にもつながります。
4. 清潔
ここでの清潔とは、清掃を行った後のゴミやほこりのないきれいな状態を保つことです。
以上が健康な職場づくりのキーワード「4S」です。
単に職場をきれいにするということではなく、作業を行う従業員一人ひとりにも健康な職場づくりをしていくという意識をさせるということが現場の環境改善につながります。
新しく増えたS「しつけ」
最近では4Sに「しつけ」を加えた5Sも普及しています。
ここでのしつけとは「決めたことや教わったことを必ず守るように徹底し、指導すること」です。
いくら安全に配慮して規程を作ったとしてもそれが守られなければ何の意味もありません。
作業の手順はもちろん、挨拶や言葉遣い、服装等日常的なことまで社内で基準があればそれを指導し、守らせるように努めること。それによって、従業員が日常的に判断に迷うことがあっても基準を確認することができます。
まとめ
今回は職場づくりに必要なキーワードをご紹介しました。
ここで大切なのは、単に職場をきれいにするだけでは意味がないということです。
従業員一人ひとりが快適で健康的な職場づくりを意識していくことで、自分たちでどのように環境改善を図ったらよいかを考えるようになり、それが生産性の向上や労災防止につながるのです。
<参考>
厚生労働省「職場の安全サイト」