健康増進が進められている昨今、スポーツ庁から「FUN+WALK PROJECT」(ファン プラス ウォーク プロジェクト)が発表されていることをご存知でしょうか。
これは、「歩くことをもっと楽しく、楽しいことをもっと健康的なものにする」をテーマにした、スポーツ庁の官民連携プロジェクトです。
プロジェクトの概要・スケジュール
スポーツ庁から説明されているプロジェクトの概要は下記のとおりです。
① 目的
「歩く」習慣の定着などスポーツ人口の拡大を通じた健康増進
② アクション
スニーカー通勤など“歩きやすい服装”での通勤
③ 奨励歩数
1日の歩数を普段よりプラス1,000歩(約10分)
※ 1日当たりの目標歩数は8,000歩
④ 事業内容
(1)事業の推進
ビジネスパーソンの日常での「歩く」習慣の定着促進(運動促進)
「歩く」を促進するための“歩きやすい服装”での通勤の奨励
(2)企業、自治体との連携
各業界団体、自治体と連携し、全国的な国民運動としての普及を目指す
(3)プロジェクトサイトの運営
参考の通勤スタイルの提示/歩くことで得られる効果の紹介/各企業での取組紹介
(4)プロジェクト普及イベントの実施
(5)プロジェクトアプリの開発
⑤ スケジュール
2017年11月~12月:デモイベントの実施
2018年1月:キックオフイベントの概要発表/プロジェクトロゴ ダウンロード開始
2月下旬 :キックオフイベント/本サイトオープン/アプリダウンロード開始
3月上旬 :プロジェクトスタート/アプリを通じたキャンペーンの展開(「スニーカー通勤」など“歩きやすい”服装での通勤スタート)
目的は健康増進
スポーツ庁は「歩きやすい服装」での通勤を推奨しており、具体的にはスニーカーやビジネスカジュアル、通気性に優れたスーツなどでの通勤を想定しています。
上記のとおり、今年の3月頃から本格的に実施する予定で、通勤時の歩行の推進を通じ、国民の健康増進を目指していく方針です。
歩きやすい服装のため、通勤時に目的の駅の1つ手前駅で電車を下車し、目的地まで歩くという選択も可能になるかと思います。
賛否両論の意見あり
ビジネスマンの中には運動不足の人も多いことから、「毎日の通勤をとおして運動不足が解消され、健康に繋がるのであれば実施したい」など、賛成の声が数多く上がっています。
一方、ビジネスマナーの観点で、スーツにスニーカーを履くことに抵抗を感じるビジネスマンも少なくはなく、反対意見も聞かれています。
これは職種にも由来するでしょう。
たとえば外出頻度が少なく、基本的に内勤の職種のビジネスマンは賛成意見の方が多い印象ですが、外出頻度が多く、対外的な人達と接する機会が多い職種のビジネスマンは反対意見の方が多いかと思います。
一概に良し悪しを断言することは難しく、その日のスケジュールやあくまでも通勤時だけで、会社にビジネスシューズを1足常備しておくなど、ある程度の工夫は必要となります。
各自工夫をしながら、健康増進に繋げられる方法を探ってみてはいかがでしょうか。
<参考>
・ 『FUN+WALK PROJECT』ポータルサイト
・ “歩く”をもっと“楽しく”『FUN+WALK PROJECT』開始(スポーツ庁)