最近、レジリエンスという考え方が話題となっています。
レジリエンスは「精神的回復力」「復元力」と訳されたり、「メンタルタフネス」「ストレス耐性」「心の自然治癒力」と言い換えられたりもします。
過去の記事でもレジリエンスについてご紹介していますが、今回は「レジリエンスと生活習慣」という観点からご説明します。
レジリエンスを高めるには?
レジリエンスが高い人は「困難を乗り越える心のしなやかさ」があり、過剰なストレスがかかっても、それに対応することができます。
つまり、レジリエンスを高めることで、折れない心を作ることができるのです。
このレジリエンス、実は意識やトレーニングによって誰でも高めていくことができます。
また、レジリエンスの高さは、下記のように「体の健康」にも直結しています。
レジリエンスが高い = ストレスに強い
ストレスに強い = 心(メンタル)がしなやかである
心(メンタル)がしなやかである = 心が健康である
心が健康である = 体も健康である
心と体は、切っては切れないものです。
“病は気から”とはよく言ったもので、心と体は繋がっているのです。
だからこそ、レジリエンスを高めて、心と体の健康を手に入れましょう。
では、レジリエンスを高めるためにはどのようにすればいいでしょう?
方法はいくつかありますが、具体的に意識して変えていけることの一つが“生活習慣”です。
安定した生活習慣、そして安定した食事と運動が、レジリエンスを高めることに効果があるといわれています。
生活習慣のなかでも運動について、以下では解説します。
運動を通して自律神経が鍛えられ、精神的なストレスに過剰反応しない脳になるといわれているからです。
今の運動習慣を変えるには?
正直、保健師である私自身でさえ、運動には少し抵抗があるタイプでした。
なので、まず自分の現状を把握してみることから始め、できることを1つずつ挙げて、行動に移してみました。
私と同じように、運動に抵抗のある方は、行動に移すために、1日のスケジュールを書き出してみましょう。
今どのような運動習慣になっているのか。大体のスケジュールを書き出してみると、隙間時間がありませんか?
その隙間時間を見つけて運動をするしてみましょう。
ジムでも、専用のスタジオでもいいです。(ちなみに私はヨガをしているので予約をとるようにしています)
忙しくて通うのは難しいな……と感じるときは毎日15分だけでも大丈夫です。
たとえば、以下のようなことにチャレンジしてみてください!
・ 1駅前で降りて歩く
・ 階段を使う
・ 遠くまでランチに行く
最近は運動習慣について、YouTubeでもたくさん紹介されていますよね。
やってみたいこと、興味のあることを選んで、それを習慣にするのがポイントです。
“これならできる”ことを考えて、レジリエンスを高めていくことに繋がります。
続かないときはどうする?
決めたことを実行にしっかり起こすことが何よりも重要です。
“継続は力なり”という言葉もあるように、継続することで力になりますし、かつ自信にも繋がります。
では継続させるためにはどうしたらよいのでしょうか
それんは具体的なしくみづくりがポイントになってきます。
やる気がなくなっていても、“やるかぁ~!”と自分を立ち上がらせるものを考えていきましょう。
<具体的な例>
◎ 誰かと約束する
◎ 予約をする
◎ お金を払う(普通のところより少し高めなところ)
このように、人と約束をしたり、予約をしたりすると、重い腰も上がりやすくなります。
なによりも楽しむことが大事
自分のしていること、またはしたいことに、楽しみを見出してみましょう。
私は、ヨガをしていて徐々に体の変化を感じることで楽しみがありました。
そして、ヨガをしていると一日がすっきりしました。
以前は食べたら食べた分だけ太る傾向にありましたが、継続してヨガをすることでそれもなくなりました。
私にとっては、それが喜びとなりました。
今度はみなさんにとっての楽しみを見出して、レジリエンスを高め、心と体の健康を高めていきましょう!