今年から10月8日が「糖をはかる日」になったことをご存知の方は、いったいどれくらいいるでしょうか。
あまり気にしない人も多い“血糖値”ですが、これを機に生活習慣を見直せば健康に、さらには賞金ゲットするチャンスです!
そもそも血糖値って?
血糖値とは、血液中にどれくらいのブドウ糖があるのかを表す数値で、食事によって大きく変化します。「糖をはかる日」ということで、今回は3つの血糖値を紹介します。
①空腹時血糖
空腹時血糖とは、「前回の食事から9時間以上何も食べていない状態で測定する血糖値」です。絶食することで食事による影響がなくなります。健康診断などでよく耳にするのではないでしょうか。
基準値:60~109mg/dl
※126mg/dl以上で糖尿病を疑われます!
②食後2時間血糖値
食後2時間後に測った血糖値です。
食後高血糖の有無を確認することができます。
※通常、血糖は食事により140mg/dlを超えない範囲で上昇して2~3時間後には食前と変わらない数値に戻ります。
しかし、「血糖を下げるホルモンであるインスリンが十分に分泌されない」「インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性)」といった症状がある場合、時間が経っていても血糖の高い状態が持続されます(食後高血糖)。
③HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
空腹時血糖と同様、健康診断で聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。HbA1cは「血液中のヘモグロビンのうち、糖と結合したもの(HbA1c)がどれくらいあるか」という数値ですが、要は「ここ1~2カ月の血糖値の平均」をあらわしています。「明日は健康診断だし、ちょっと食事に気を付けるか」なんて調整をされる方がよくいらっしゃいますが、空腹時血糖は変わってもHbA1cでふだんの生活がバレてしまいますね。。。
ちなみに、“尿糖”を気にする方がいらっしゃいますが、尿糖は血糖が160~180mg/dlを超えないと出てきません。つまり、ある程度症状が進んでから出てくる=早期発見にはつながらないのです。
高血糖、低血糖はなぜ悪い?
それでは血糖値が正常値から外れると、どのような症状が出てくるのでしょうか。
○高血糖
ひと言でいうと、血管が硬くなってしまいます(動脈硬化)。血管が硬くなると、血管自体が脆弱になっていまい、心臓病、脳血管疾患、腎臓病など、様々な病気を引き起こします。
○低血糖
空腹やインスリンの効きすぎにより、血糖が下がり過ぎてしまった状態のことで、数値としては70mg/dlを下回るといわれています。ブドウ糖のみをエネルギー源とする脳に影響し、眠気や頭痛、クラクラするなどの意識障害がおこります。また、血糖値を上昇させるためのホルモンが分泌されるため、発汗や動悸が出てくることもあります。
ふだんから血糖値を意識するきっかけに
日本の血糖自己測定が保険適用されてから30周年にあたる今年、糖尿病治療研究会は血糖への関心を高めるために10月8日を「糖をはかる日」として制定しました。
それに伴い、「血糖値アップ・ダウン100文字投稿コンテスト」と銘打ち、血糖コントロールに役立つ情報を募集しています。
最優秀賞には賞金5万円+副賞が用意されているとのことです。
これを機に生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。健康と賞金をゲットできるチャンスです!