口内炎は、成人の2人に1人が1カ月に一度経験するといわれるほど、一般的な症状です。
食事や会話の度に激しい痛みがあるのが特徴で、痛みがある間は強いストレスを感じますね。
しかし、頭痛や胃痛など、他の痛みでは市販薬や処方薬を使う方も、次のような理由で、辛い痛みをひたすら耐えながら、治るのを待っている方が多いことがわかっています。
- 口内炎に効く薬が市販されているのを知らない
- シールタイプの薬はすぐに取れてしまうから使わない
- 軟膏は塗るのが面倒
口内炎が長引くと、複数の口内炎が一体化して激しく痛みが増すなど症状が悪化することもあります。
症状があったらすぐに薬を使って、1日も早く口内炎を撃退しましょう!!
口内炎の原因は?
口内炎の原因は、大きく分けて3つです。
1つめは「疲労」や「免疫力の低下」が原因で起こる「アフタ性口内炎」と呼ばれるもの。
円形または楕円形の、中が白っぽい潰瘍です。
2つめは、噛んだりやけどが原因で起こる「カタル性口内炎」。
アフタ性潰瘍と比べて赤っぽく、形がはっきりとしていません。
3つめは、ヘルペスウイルスやカンジタウイルスの感染が原因で起こる「ウイルス性口内炎」。
夏に流行りやすいヘルパンギーナウイルスへが原因となることもあります。
タイプ別・口内炎薬の選び方
口内炎ができたら、痛みが治まるまでじっと我慢する必要はありません。
薬局に行くと、痛みを取って治癒を早めるためのお薬がいろいろと売られています。
☑とにかく痛みを取りたい方へ
メディケア® デンタルクリーム(森下仁丹株式会社)
※第2類医薬品
メディケアデンタルクリームは、軟膏の中に麻酔成分が含まれているため、痛みを早く・確実に取ってくれるのが特徴です。
つらい痛みを早く何とかしたい!という方には、効果を感じられるお薬です。
痛み出した虫歯や口角炎への応急処置としても使えますので、口内炎・口角炎ができやすい方は、常備薬として持っておくと安心です。
☑薬特有の苦みや辛みが苦手な方へ
レビオ(大正製薬株式会社)
塗るタイプの軟膏類は味が苦手……という方や、おうちに小さいお子様がいるため家族みんなで使いたい!という方にお薦めのお薬です。
成分にハチミツが含まれており、甘い味が特徴です。
唇のひび割れにも使えるので、鼻炎などで唇が乾きやすい方はどちらの症状でも使えて便利です。
☑塗り薬・貼り薬は苦手な方へ
トラフル錠(第一三共ヘルスケア株式会社)
塗り薬や貼薬はどうしても味や舌に触れる感じが気になるという方は、口内炎に対応した飲み薬も市販されています。
☑手軽に口内炎へ薬をつけたい方へ
クールスロート(森下仁丹株式会社)
口内炎は、塗る軟膏タイプかシールタイプの薬がほとんどなので、毎回手洗いをして薬をつけるのが面倒という弱点があります。
そんな方のために、手を汚さずにスプレーできるタイプのお薬も市販されています。
リップクリームのような携帯に便利な形ですので、家では軟膏・出先ではスプレータイプを併用しても良いですね。
☑お酒が好きだけれど口内炎ができやすい方へ
オーラルファイン((医)加藤医院歯科口腔外科KU)
お酒を楽しむ機会が多く、二日酔い予防のために「ウコン」を飲むことも多いという方には、口内炎の痛みを取りながらウコンも採れるというトローチがあります。
歯医者さんが開発したトローチですので、取り扱いをしている歯科医院以外では、インターネットで購入することになります。
ウコンの含有量も非常に多く、お酒好きであれば常備薬として購入しておいても良いのではないでしょうか。
さらに早く治すために
口内炎ができたら、口の中を清潔に保つことで、早く治ります。
こまめにうがいをしたり、手持ちのものがあればデンタルリンスを利用しましょう。
寝起き・食事後・寝る前に「ブクブクうがい→ガラガラうがい」の順で行うと効果的です。
痛みを我慢しないでください!
口内炎が悪化するととても激しい痛みがあり、日常生活に支障をきたします。
疲労や睡眠不足などが重なると、通常は1週間程度で治るものが、10日~2週間程かかることもあり、その間ずっとつらい思いをしなければいけません。
もし手や足に潰瘍ができ、激しい痛みがあったら、放置する方は少ないでしょう。
口内炎も同じで、激しい痛みを我慢する必要はありません。
早めにケアして、1日も早く治しましょう!!