皆さんこんにちは、産業カウンセラーの冨田です。
夏頃からメンタルヘルス研修を行う機会が増え、ここ最近は認知のクセについてたくさんお話をしています。
認知、というと何だか難しく聞こえますよね。
「物事の捉え方、考え方」のほうがしっくりくる人もいるでしょう。
「物事の捉え方、考え方」は人によって異なります。
これまでの人生経験や環境が影響し、今のその捉え方や考え方を形成していって、「認知のクセ」としてあなたの一部になっています。
たえとネガティブなものであっても、「いやだな~」と否定するのではなく、受け入れて付き合っていくほうが楽しいかもしれません。
今日は「認知のクセ」との付き合い方を考えてみましょう!
「認知のクセ」と付き合ううえで大事なもの
最初にお伝えしておきたいのが、「認知のクセ」と付き合うことは、自分の嫌なところを見つける作業ではありません。
今はあなたにとってネガティブに見える「捉え方、考え方」もこれからの人生であなたを助けてくれるかもしれません。
いろんな要素があって、人間はできあがっているのです。
どうか自己否定せずに自分と向き合ってみましょう。
「認知のクセ」の代表例
以下では、「認知のクセ」の代表例を紹介します。
1. 先読み 根拠なく悪い結果を予想する
2. べき思考 ~すべきと後悔する
3. 思い込み 悪い方向に思い込む
4. レッテル貼り ゆがんだ過大/過小評価をする
5. 深読み 悪い方向に深読みする
6. 自己批判 悪いことは自分のせいと考える
7. 白黒思考 白か黒か、完璧か悲惨かしかないと考える
こういったクセはメンタル不調に陥りやすいと言われています。
とはいえ、きっと誰しも少なからず自分に該当する部分があるでしょう。
私も1、2、7あたりは自覚があります。
ですが、これらに助けられた経験もまたこれまでに何度もあります。
大事なのはまったく違う自分になることではなく、今の自分をどうコントロールするかです。
消去ではなく修正する
さて、上記のクセたちがオーバーに働きすぎた時、どうやってブレーキをかけるのがいいでしょうか?
「どこかへ行って!」っと突き放してみますか?
最初にお伝えした通り、自己否定せずに取り組むことが重要です。
Step1. 日々の出来事の中で「自分のクセ」に気がつく
Step2. 「自分のクセ」に飲み込まれない
Step3. 別の考えを探す(非論理性を正す、「今ここで」を考える・ありのままを受け入れる)
これを意識してみてください。
頭の中でできなければ紙に書いてもいいです。
自分と向き合って、理解する。
そのうえで消去ではなく、修正していくことで、肯定的に長くお付き合いができるでしょう。
また、地道に少しずつ継続していけそうなことからはじめるのも欠かせません。
明日から完璧にできるようならないと…なんて、これもまたオーバーに考えてしまってますね。
本当に完璧にする必要ある? と自分に問いかけてあげてください。