結論延期能力という言葉を聞いたことがありますか?
これは、即断即決しなくともよい、結論を急がず、少し様子を見守ることなどを指します。
しかしこの「結論延期能力」、本当に社会で活かされるのでしょうか?
仕事は待ってくれない
一般的には、何事も早く決断し、動くことを求められることが多いでしょう。
早く動いた方が良い事もたくさんあるでしょうし、世の中で成功している人は決断力や行動力に長けている人が多く見受けられます。
世間のニーズに素早く反応し、新しアイデアを出し続ける人は、常に時代の流れを読んでいるといえるでしょう。
今すぐ決めないというメリット
決断を下さないというのは、一見すると優柔不断なように感じますが、「結論延期能力」を持っている人は、「決着をつけなくとも、その結論を延期(待つ)」ことができる人ということです。
白黒ハッキリつけたがる人は、0か100かの思考であるため、「ハッキリしないと気持ち悪い」「善か悪、どっちなの?」という極端で攻撃的な姿勢を持ち、人間関係のトラブルを引き起こしたり、敵を増やしがちであったりする傾向があります。
その点、先送りが出来る人というのは「見守る」「機が熟すのを待てる」「我慢強い」人になります。
短絡的な思考や、軽はずみな行動はとらないため、慎重ながらも成功を収めるのはこのタイプともいいます。
情緒的に安定している人
つまり、「結論延期能力」を持っている人は精神的にも、また情緒的にも安定しているといえるでしょう。
周囲の人や取引先と人間関係を安定して築ける、これらの人は、コツコツと努力を重ね、結論を先送りのできる人ではないでしょうか。
もちろん、仕事はサクサクと進める事が大切です。
現代は、多くの逸材に揉まれながら、スピード感の求められる時代ですが、企業という人の集まりの中では、安定してコツコツと仕事をしていくタイプの人材もとても重要です。
「優柔不断」とみられがちな人の長所を見直してみてはいかがでしょうか。