入浴OK、揉まずに押さえる!予防接種の正しい知識を身に付けよう
- 2019/12/2
- インフルエンザ
2019年はインフルエンザの流行入りが例年よりも早く、ワクチンをすで接種した方も多いのではないでしょうか。
今は予防接種を受けると「揉まなくていいですよ」「お風呂も入っていいですよ」と言われることが多いと思います。
しかし、昔は「よく揉んでください」「今日はお風呂に入らないでください」と注意されていませんでしたか。
予防接種後の注意事項が変わってしまったのでしょうか?
結論からいうと、予防接種のあとは揉まなくていいですし、お風呂も入って大丈夫です!
揉まずに軽く押さえるのが基本
予防接種の後は揉む必要がありません。
にじんだ血を押さえる程度に軽く圧迫すれば十分です。
揉んだほうが効果があるということもありませんし、強く揉むことで皮下出血する可能性もありますので、強く揉むことはやめましょう。
一部の抗生物質の注射では注射後の硬結(打った部位が硬くなってしまうこと)を防ぐため十分に揉むよう添付文書に記載されているものもありますが、現在は抗生物質を筋肉注射で使用する状況がほぼないため、基本的にどんな注射であっても注射をした後は「軽く押さえれば大丈夫」と覚えておいてくださいね。
お風呂に入っても大丈夫
昔は注射をした日はお風呂に入らないよう言っていたこともありましたが、今は予防接種を受けても入浴は問題ないと考えられています。
確かに注射で皮膚に傷ができることになりますが、ワクチン用の針は非常に細く、針でできた傷からお風呂を通じて菌が入るということはまずありません。
注射した部位を清潔に保つためにもお風呂に入るのは意味のあることなので、安心してお風呂に入ってください。
ただ、あまりに熱いお湯や長風呂は、打った部位の腫れや痒みを強くする可能性があるのでその点だけ注意しましょう。
予防接種は体調のいい時に
他にも「少し風邪気味だけど受けて大丈夫?」「昨日飲みすぎちゃったけど受けていいの?」などの疑問も多く耳にします。
風邪に関しては37.5℃以上の発熱のある時は受けられないことになっています。
つまり、明らかに発熱があって風邪を引いている真最中もしくは風邪のひき始めという状況です。
風邪を引いている時(明らかな発熱がある時)にワクチン接種した場合にどうなるかというデータがあるわけではないのですが、発熱や湿疹などの副反応が出た場合に、風邪によるものかワクチンによるものか分からなくなってしまうためです。
反対に咳や鼻水が少しあるけれど、ここ数日症状に変わりがないもしくは良くなってきている程度の状況であれば、医師と相談の上接種できるケースが多いと思います。
前日の飲酒に関しては、二日酔いでぐったりしているなどの状況でなければ問題ないでしょう。
反対に接種後の飲酒は、血行がよくなることで接種部位のかゆみ等が強くなることがあるため控えるよう指導されます。
医療は日進月歩なので、昔教わった内容と違うことも多々あるかもしれません。
知識をアップデートして、ぜひ次の予防接種に活かしてくださいね。