衛生委員会は、労働安全衛生法で常時50名以上の労働者が在籍している事業場ごとに設置しなければならないと定められています。
衛生に関係することで事業者に意見を述べるため、調査・審議等を行う場です。
衛生委員会は、毎月1回以上開催しなければならない、議事録を3年間保管しなければないなど、いろいろ決まりごとがあります。
メンバー選びや話し合う内容も決まりがありますが、「毎月実施しているからやることがない!」「何を話し合えばよいかわからない!」という声をよく聞きます。
今回はそんな衛生管理者の方、衛生委員会に携わっている方へ、次回からすぐできる衛生委員会の活用方法を詳解します。
参加メンバーは?
メンバー選びの際は、1つの部署や部門から選ぶのではなく「さまざまな部署や部門から選ぶ」ほうがより活発な委員会となります。
たとえば、営業部門は外出等があり多忙なため、あえてメンバーとして選んでいない場合もあるかと思いますが、様々な部署や部門が集まることによって、それぞれの職場環境や問題点がリアルタイムでわかります。
部署や部門で話や考えが偏ることなく、情報も早く集まりやすいので、会社全体として話し合うことができ、解決策や今後の対応が導きやすくなります。
また、決まったメンバー以外で、毎月オブザーバーとして違うメンバーに1名参加してもらい、衛生委員会を体験してもらったり、意見をもらったりすることも活性化につながるでしょう。
マンネリ化を打破するには?
毎月1回以上実施するものということで、毎月同じことをしている、やることがないなど、どうしてもマンネリ化してしまっている状況があるかと思います。
衛生委員会は、従業員の意見を聴く場として設けられているので「これやってみたいな~あれ気になるな~」という話だけではなく、実行に移すために「何をしなければならないのか、何からできるのか」というところまで掘り下げて考える必要があります。
また、選任している産業医も参加している場合は、産業医の意見も積極的に聞いてみましょう。
衛生委員会メンバーだけでは解決できなかったこと等を、医学的見地からまた、外部の立場から意見をもらうことによって解決へ繋がることもあります。
毎回同じことを報告する、同じテーマを話し合うだけではなく、少し掘り下げるだけで、これまでとは違う委員会になると思います。
衛生委員会は活性化できる!
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<参考>
・厚生労働省「衛生委員会について教えて下さい。」