妻のお腹に赤ちゃんが!妊娠期からできること ~パパ、準備編~

今の時代、夫婦共働きが多く、パパの育児参加がよくメディアでも取り上げられています。
今までの2人の生活から子どもがいる3人の生活へ。
嬉しい、不安だなどさまざまな感情があるかと思います。
今回はパパになる準備として何ができるかを紹介します。

パパの育児によってママの愛情に変化が

皆さん、女性の愛情曲線というものをご存知でしょうか。
これは、女性が一生のうちで愛情を注ぐ対象とその度合いを表したものです。
これを見れば、パパがどれだけ育児をしたかによって「妻の愛情が回復するか、低迷するか」がわかります。

参考:東京ウィメンズプラザ「パパの育児と愛情曲線!?」

結婚前後の愛情の1位は「彼氏・夫」ですが、徐々に愛情は子どもへとシフトしていきます。
特に、出産後は子どもへの愛情が急激に高まり、反対に夫への愛情は自然と低下します。
その後、夫婦で育児をした場合には、子どもの成長と共に夫への愛情も徐々に回復します。
しかし、夫が育児をしなかった場合には、愛情は回復することはありません。
では何からすればいいのか…。
「育児をやるぞ!」と思っても、育児をいきなり行う事は難しいので準備が大切です。

何から準備したらいいの?

① 妻の妊娠が分かったら、どう思ったのかを共有する

妊娠がわかった時に感じる思いというのは、人それぞれです。
嬉しいと思う人、思いがけない妊娠で正直複雑など。
夫婦で話し合いどうしたいのかを共有し、どちらも納得したうえで赤ちゃんを迎えることが必要となります。

② 妊婦健診に積極的についていく

体の変化があるのは妻だけです。しかし、夫は関係ない!なんてことはありません。
妊婦健診を通して赤ちゃんの成長を感じてパパになる意識が高まります。

③ 出産時の入院準備、産後の必要物品の準備

一緒に必要物品を買いに行きましょう。
子どもの誕生を想像しながらの買い物を楽しみましょう。

④ クリニック、行政の両親(パパママ)教室に参加

教室では、沐浴(赤ちゃんのお風呂)などを実際に行うなどができることが多いです。
体験してみてはいかがでしょうか。

⑤ 使用できる制度について調べる

妻と分担して使用可能な制度を調べて使えるのもをピックアップ!
共有しておくことが大切です。
行政の制度のほかにも会社独自での制度などがないかもチェックしておくと良いと思います。

⑥ 周りの先輩パパ・ママに相談

経験者に何を準備しておけば助かったかを聴いてみてください。
生の声が聴けるのは心の準備にもなりますし、早く相談することで今後も相談しやすい関係が自然と築かれていきます。
困ったらすぐ相談です。

⑦ 夫婦会議

なんといっても大切なのが夫婦会議です。
「暗黙の了解で大丈夫だろう」なんてことはありません。
ママもパパも初めての経験です。
しっかりと自分の気持ちをお互いで共有するためのコミュニケーションは一番大切です。

企業側の準備

ここまでパパ自身ができる事を紹介してきましたが、企業側もママ・パパが仕事・プライベートで活躍できるようサポートが大切です。
育休制度や時短制度などを整えたり、その制度が使えるよう、妊娠が分かった時点で上長から制度の説明をします。
制度利用を積極的に伝えることによって気兼ねなく制度を利用できるようになるのではないかと感じます。
また、社員全員に対して子育てと仕事の両立についての実際を知ってもらい、周りの社員にも理解が得られるような風土づくりも大切であると考えます。
パパになる準備期間、周りと一緒に楽しみながら取り組んでみてください。

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砂川菜美株式会社ドクタートラスト 産業保健師

投稿者プロフィール

行政保健師として、乳児から高齢者まで幅広い世代の方々の健康に携わる中で、働く世代の健康増進の難しさと重要性を感じ、現在は産業保健師として活動しています。
健診事後措置や面談などの基本業務はもちろん、健康管理体制構築サポートや健康セミナーなど多方面で活動中。これまでの経験を活かし、それぞれのライフスタイルに寄り添った情報提供を行ってまいります。
【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、健康運動指導士、人間ドック健診情報管理指導士、NARD JAPAN認定アロマアドバイザー
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
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