安全衛生優良企業の認定マークを取得しよう!
- 2018/6/4
- 衛生管理者
ホワイト企業の証左? ー安全衛生優良企業ー
安全衛生優良企業の認定マークをご存知でしょうか。
これは、安全衛生への取り組みが優良と認定された企業に厚生労働省から与えられるものです。
通称、Wマークといわれ、「ホワイト企業」に与えられるマークとして注目を集めています。
求職者にとっても「ブラック企業」か「ホワイト企業」かは、とても大事なポイントですよね。
しかしどんなに評判がよくても、実際にその会社で働いてみなければ実態はわからないものです。
そんななか、国がホワイト企業を認定する制度が始まったことで、企業側は世間に優良会社であることをアピールできるようになりました。
安全衛生優良企業の認定マークを取得するメリット
- 健康・安全・働きやすい優良企業であることを、求職者に対してPRできる
- 優良マークを広報、商品に使用しすることで取引先や消費者に対してPRでき、企業イメージの向上につながる
- 労働安全衛生水準の取組レベルを示すことにより、社員の働く意欲や生産性を向上させることにつながる
認定マーク取得のための手続
認定マークを取得するための手続は以下のとおりです。
1. 厚生労働省のHPで公開されている自己診断サイトで、自社の安全衛生の取組レベルを自己診断します
2. 診断により、安全衛生優良企業の基準を満たしているようであれば、申請書類を作成します。
「A. 安全衛生優良企業認定申請書」と「B. 認定基準を満たすことが確認できる書類」の2種類が必要です。
申請様式や書き方などについてはこちらをご参照ください。
3. 申請書を作成したら、都道府県労働局の健康安全主務課窓口に持参もしくは郵送します。
都道府県労働局(労働基準監督署、公共職業安定所)所在地一覧はこちらをご参照ください。
受付時間は8時30分から17時15分まで(ただし、土曜日・祝日・休日・年末年始を除く)
詳細は、各労働局にお問合せください
4. 審査の結果、申請企業が認定基準を満たすことが確認されれば、認定の日から3年を有効期間として「安全衛生優良企業認定通知書」が交付されます。
認定マーク取得のための取り組み
安全衛生優良企業の認定を受けるためには、過去3年間に労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取り組みを行っていることが求められます。
制度が始まってからまもなく3年が経過しますが、認定マークを獲得したのは平成30年4月末時点でわずか35社にすぎません。
また、そのうち5つの企業の取組事例が5月17日に厚生労働省ホームページで紹介されています。
参考にできる部分はを自社に取り入れてみませんか?
「社員の安全と健康が、企業の評価を上げる。-安全衛生優良企業公表制度の認定企業を訪ねて-」(厚生労働省)
日本では人口減少・高齢化社会が更に進み、社員の職場環境の改善や整備は、経営上の重要な課題になっていきます。
安全衛生優良企業の認定マーク取得を目標とし、ぜひ会社全体で積極的に取り組み、安全・健康で働きやすい職場をつくり上げましょう。
<参考>
「安全衛生優良企業公表制度について」(厚生労働省)