「こころのメタボ」に要注意

「ABC活動」をご存知ですか?「ABC活動」とは、早稲田大学応用健康科学研究室が提唱するもので、日常的に心が発するネガティブなシグナルを早期発見し対処することで、心の健康を保つ方法を考えようというものです。
日々の生活において、私たちの周りでは喜怒哀楽、様々な感情を伴う出来ことが起きています。適度なストレスは心身を活性化させ、意欲向上等の「良い影響」をもたらす場合もありますが、プレッシャーのかかる業務や人間関係等による過剰なストレスが続くと、「悪い影響」をもたらします。そんな時に役に立つのが「ABC活動」なのです。

まずは「こころのメタボ」チェック!

・何をやるにも面倒くさい
・自然とため息をついている
・ボーっとしている

もし上記のような症状があれば、「こころのメタボ」が姿を現しています。
「こころのメタボ」は、んどうくさい・め息をつく・ーっとするの頭文字を取ったもので、ネガティブな暗い気持ちでいるとどんどん大きくなるため、日頃から大きくしない工夫というのが必要となってきます。

「こころのメタボ」を小さくするために

「こころのメタボ」が小さい人は、日頃からリラックス方法や夢中になれるものを持っています。それらは以下の3つの要素に分けることができます。
1.Act(アクト)
心身ともに活動的になる行動
例:好きな音楽を聴く、家族や知人と話をする
2.Belong(ビロング)
何かの同好会やクラブに加入し、帰属感をもつこと
例:料理教室に参加する、スポーツクラブに加入する
3.Challenge(チャレンジ)
何かに献身すること
例:新しい趣味にチャレンジする、動植物の世話をする

例を見てみると、普段から取り組んでいるものがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そもそも、多くのストレスを感じやすい現代において、日頃から「こころのメタボ」を小さく保つためには特別なことを行う必要はなく、日常生活で実践が可能でることが重要です。上記以外にも、楽しみながら行えるものをお勧めしています。

「ABC活動」で一次予防

メンタルヘルスの不調は、一次予防が重要と言われていますが、この「ABC活動」も一次予防に該当します。少しネガティブな気持ちが続いているなと感じる方は、ぜひ明るい気持ちになれるように、身近なことから始めてみてはいかがでしょうか。

<参考>
・早稲田大学応用健康科学研究室 「こころのABC活動実践ワークブック」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

服部 恭子株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

漠然と世の働く人全体を支える仕事がしたいという思いで就職活動を進めるなかで、「健康で元気にはたらく人を増やす」という理念を掲げるドクタートラストに惹かれ、新卒で入社。約1年間営業として活動したあと、産休育休を経て、営業事務、ストレスチェック実施事務に従事する。
現在はチーフアナリストとして、ストレスチェックのデータ分析を行いながら、コンサルタントをサポートする。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】「コロナかも」従業員が激増!会社はどう対応する?~コロナが疑われる従業員、休ませた場合の手当は会社が支払うべき?~

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る