ストレスを溜めない処世術【栄光浴を馬鹿にしよう】
- 2018/3/3
- メンタルヘルス
みなさんこんにちは、精神保健福祉士の笹井です。
早いものでもう2月も終わりですね。
忙しい日々を送られていませんか?日頃のストレスきちんと解消しておられますか?
3月、会社の人と飲み会などが増えてくる時期になってきました。
ウザい自慢話をする上司や同僚たちとしなければならない飲み会……。苦痛ですよね??
そんなときには、ウザさを馬鹿にして、ストレスを感じなくさせてしまいましょう!!
では、どうやって馬鹿にすればいいのでしょうか?
そんなわけで、今日は「栄光浴」についてお話したいと思います。
栄光浴って何?
皆さんは栄光浴という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日光浴、森林浴、温泉に入浴……浴びるものはたくさんありますが、今回浴びているのは「他人の栄光」です。
人の栄光を借りて、自分の自慢話に変える方、いますよね?
「俺の友達が有名人で……」「私の友達がすごい人で……」などというのが栄光浴のわかりやすい例です。
「栄光浴」とは、社会的に地位や名誉を持った人との繋がりを強調することで、自分の評価や印象を高めようとする行動を指します。
その人自身が偉かったり、凄かったりするわけではないけれども、その人と近しい存在である自分は凄いだぞ、ということを表現しているのです。
ことわざで言うと「虎の威を借りる狐」のことですね。
現代人は承認の欲求をもって生きている
人間はさまざまな欲求をもって生きています。
心理学者のマズローは人間の欲求を5段階に分けました。
1. 生理的欲求(食べる・寝る・性衝動・排泄など)
2. 安全の欲求(身の周りの環境が安全であること)
3. 所属と愛の欲求(家族や会社に帰属して必要とされていること)
4. 承認の欲求(他人から認められること、尊重されること)
5. 自己実現の欲求(自分がなりたい自分になること)
人間は生きていくうえで、1から順に5に向かって欲求を満たしていくというものです。
満ち足りた現代では、食べるものや寝るところに困らず、平和な世の中で、どこかに所属して他者とかかわりを持っているため、1~3の欲求はほぼ満たされていると考えることができます。
つまり、現代人は4以降の承認の欲求、自己実現の欲求が満たされていない状況であるといえます。
インスタやツイッターなどのSNSでイイネが押されないと不満になる。
他者にどう思われているのか気になって、ネットの掲示板を見てしまう。
現代人は承認欲求の塊なのです。
この状況が、人に「栄光浴」をさせてしまうのでしょうね。
ストレスを溜めない人付き合い
自慢話は聞いていて気持ちのいいものではありません。
「だから?」と返したくなるのは人として当然のことです。
せまじきものは宮仕え、しかしそこができないのが社会人。
ストレスを溜めないために、自慢話をされた際には「あーあいつ、浴びてやがるな」と意識しましょう。
ストレスを受けている自分を客観的に見ることで、ストレスに対処をしやすくなり、その状況になっても冷静でいることができます。
「こないだ、上司に栄光浴されちゃってさ」などと愚痴をこぼすのも良いでしょう。
きれいごとばかりでは社会は渡っていけません。
みなさんもストレスを抱え込まず、適度に吐き出していきましょうね。
それではみなさん、さようなら。