禁煙ブームが囁かれている昨今ですので、
喫煙している人は昔と比較してかなり減ったのではないでしょうか。
日本たばこ産業によると、以下のようなデータがあります。
2005年には全国男女合計で3,020万人いた喫煙人口が、2015年には、2,084万人とわずか10年で936万人も非喫煙者に推移しています。
昔喫煙していても現在は禁煙に成功された人、または、現在まさに禁煙中の人もいるかもしれません。
昔は自分のデスクに灰皿があり、仕事中に喫煙もできたようですが、現在は喫煙スペースが設けられ、その場所で喫煙される人がほとんどではないかと思います。
そこで問題になるのが、喫煙時間は労働時間になるか否かです。
喫煙時間は休憩時間?
この問題に関しては、煙草を吸う人と吸わない人で大きく考え方が異なると思われますが、過去の判例では、喫煙時間は労働時間にみなすという例が見られます。
考え方のポイントは下記2点です。
・自分のデスクでお茶やコーヒーを飲みながら仕事をすることと同じである
・何かあればすぐに対応できる状態にあるとすれば、労働から完全に解放されているわけではない
このような観点から、「喫煙時間は労働時間にみなす」という考え方が一般的といえるようです。
吸う人も吸わない人も譲歩が必要
喫煙時間も労働時間とみなされること、すなわち、喫煙時間にも賃金が支払われるべきという論理に関して、
非喫煙者からは不満の声が聞こえそうではありますが、組織として稼働するからには、吸う人も吸わない人も気持ちよく働けるようにお互いの譲歩は必要でしょう。
分煙の徹底のみならず、喫煙可能時間を設ける等の企業独自のルールを定めるべき時代になったのかもしれません。