美味しいお酒を飲みたいけれど、ひどい二日酔いからくる頭痛や吐き気は、誰しもが避けたいものです。
適量を守ってお酒を飲むことが一番の予防策ですが、お酒を勧められてついつい飲みすぎてしまったり、飲んだ量を忘れてしまったり……ということはよくありますね。
そういった場合、「水」を上手に使うことで、二日酔いを防ぐことができるのをご存知でしょうか?
さらに、ある食品を追加することで、二日酔い防止効果を高めることができるのです。
二日酔いの2つの原因
二日酔いになる原因は大きく分けて次の2つです。
・ カテコールアミンという物質
・ アルコールが原因の脱水
カテコールアミンという物質は、アルコールが分解される過程で、副腎という臓器から分泌されます。
アドレナリンなど、体を興奮させる作用を持つホルモンの総称で、ストレスを感じた際にもたくさん分泌されます。
カテコールアミンの作用により交感神経が興奮し、頭痛・吐き気・食欲不振・動悸などの二日酔い症状が起こると考えられています。
また、二日酔いの辛い症状の1つである、頭が割れるような頭痛は、アルコールの利尿作用による脱水も大きく関わっています。
二日酔い予防の基本は「水」
二日酔い予防・症状緩和のために、誰でも手軽にできるのは、水を飲むことです。
なぜ水を飲むことで二日酔いを防ぐことができるのでしょうか?
まず、水分を摂ることで、脱水気味の体へ水分を補給することができます。
また、お酒と一緒に水分を摂ることで、血中のアルコール濃度が低く保たれ、二日酔いそのものを防ぐことができます。(お水も一緒に飲むことで、飲酒量自体も減ります)
お酒をたくさん飲んだ時ほど水分が多く必要ですが、最低でも500mlのペットボトル1本程飲むように心がけると良いですね。
二日酔い緩和に効果的な食品とは?
更に、二日酔い予防・緩和のためにさらにプラスしたほうが良いものがあります。
その食品とは、「はちみつ」です。
全米頭痛財団(National Headache Foundation/NHF)は、2008年に、二日酔いの頭痛を解消する最も効果的な方法は、はちみつを摂取することであるとした研究結果を発表しています。
はちみつに含まれる果糖・ビタミンB6などの成分が、アルコールの分解を促進する働きを持つためと言われており、飲酒後でも良いのですが、できれば飲酒中~飲酒後すぐに摂取すると良いでしょう。
飲酒中が難しいようでしたら、帰宅後に、はちみつ大さじ2杯程度を水やお湯・お茶に溶いたり、パンにつけて食べるなどすると、二日酔いの予防になるとされています。
はちみつと水は、非常に手軽に取り入れやすい飲料・食品です。
ウコンやタウリンなどのサプリメントをうっかり買い忘れてしまった方も取り入れやすいのではないでしょうか。
この夏、飲み会の席でぜひ話題にしてみてください。