コロナ禍でマインドフルネスを3ヶ月試してみた

コロナ禍で私たちの日常は大きく変わりました。
リモートワークの導入や感染症対策で、新たな日常を構築、感染者のニュースを見れば心がざわつく、余暇の過ごし方にも工夫が必要。
そんなことに一つひとつ向き合ってきた数ヶ月のように思います。
8月ごろ、人に勧められマインドフルネスに出会い、現在では毎朝起きてから数分間、瞑想の時間を設けるのが習慣になりました。
仕事をする上で、その効果を感じているので、あらためて今回はマインドフルネスについて一緒に見ていきます。

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」をいい、最近ではストレス対策として幅広く活用されています。

マインドフルネスの効果は?

マインドフルネスを企業研修に取り入れている企業としては、Google、Appleが有名ですが、日本においてもYahoo!、メルカリ、Sansanなどで導入されているようです。
特にGoogleでは、「Search inside yourself」という、マインドフルネスをベースにした能力開発プログラムを行なっています。
マインドフルネスを導入するメリットとして、以下のような効果があるとされています。

・ メンタルヘルス対策:不安、不眠など精神的に困難な状況を改善する。交感神経を落ち着かせ、副交感神経を活性化する
・ 創造性、記憶力、生産性の改善:記憶のインプット、アウトプットを司る海馬が活性化することで、記憶力が高まり、思考が柔軟になる
・ 思いやりや共感の能力が心理的な機能が向上し、結果としてチームワークが円滑になる
・ モチベーション、集中力の向上
・ 内省する力が高まり、感情を制御する能力が高まる
・ 免疫機能を高める、痛みを鎮めるなど身体への効果

マインドフルネスの効果はセルフケアの面だけではありません。
仕事における優秀さの要因としては、いわゆる知性や専門知識よりも、情動面での能力の方が2倍も重要とのこと。
仕事をする上で、自信、達成意欲、周囲に影響を与える能力などの情動面が重要なのは、皆さんも実感されている部分だと思います。
マインドフルネスを通して情動面が改善し、結果的に業務の生産性が上がることが、これだけマインドフルネスが広まっている大きな要因なのだろうと思います。

マインドフルネスを続けてみた感想

マインドフルネスを生活に取り入れてから、個人的には以下のような効果を感じています。

・ 仕事に集中しやすくなる
・ 自分の状態に気づきやすくなるため、ストレスや緊張感等があれば意識的にリセットでき、後に引きずらない
・ そこで気づいた自身の状態や感情がどんなものであっても、判断を加えず受容する寛容さがベースにあるため、自分や他者に対して寛容になりやすい

最後に、マインドフルネスの基本であるボディスキャンについて、簡単にご紹介します。

1. 背筋を伸ばして姿勢を正す。くつろいで、ゆっくりと呼吸を繰り返す
2. 頭のてっぺんに意識を向ける。意識をだんだんと下に下ろしていく
3. 耳、おでこ、まぶた、顎、肩…と足先まで感覚を移動させ、その時に感じる感覚を見ていく
4. 足裏が地面を押す感覚をスキャンしたら、呼吸に意識を戻し、ゆっくり目を開ける

ご興味のある方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

<参考>
『ビジネスEQ—感情コンピテンスを仕事に生かす』(Daniel Goleman著、梅津祐良翻訳、東洋経済新報社)

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白石 早希株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

新卒で航空会社地上職員として勤務。同僚の休職や配置転換などを目にする中で、心身のケアの必要性を実感。結婚後、家族がうつ病を発症したこともあり、「健康に働く人を増やす」というドクタートラストの理念に心から共感。また、1児の子育て中のため、時短勤務が可能なことが決め手となり入社。ワークライフバランスや持続可能性への関心が高い。
働く皆様のお役に立てるような記事作成に努めてまいります。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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