健康投資とは
「健康投資」という言葉をご存知でしょうか?
従業員の健康状態の悪化は、生産性の低下や、長期休職や退職などにより、大切な人材を失うことに繋がりかねません。
こうしたことを防ぐために、企業が従業員の健康保持・増進・疾病予防を行うことは、組織の活性化、生産性の向上や、企業イメージの向上(株価上昇)に繋がります。
生産性、企業イメージの向上を「リターン」と捉えると、従業員の健康への経費は、単なる「コスト」ではなく「投資」と捉えることができます。
これが「健康投資」の基本的な考え方です。
簡単にいうと「従業員の健康保持・促進・疾病予防は将来企業に利益をもたらす投資だという考え方」です。
すぐに実践できる健康投資
「健康投資」というと、なんだか難しそうに感じますが、そんなことはありません。
例えば、デスクワークのため、運動不足の社員が多いという職場であれば、
毎日10分のラジオ体操を行う、といった簡単に実践できることから取り組んでいけばよいのです。
大事なポイントは下記の3点です。
・ 継続して行う。
・ 動機付けを明確にする
・ 効果を測定する
社員の健康づくりは短期間で結果が出ないことが多いため、継続して行っていくことが大切です。
また従業員が自主的に取り組むように、何故やるのか、取り組みの意義を伝えましょう。
また、取り組みの効果を測定し、改善していくことも大切です。
例に挙げたようなラジオ体操であれば、開始前・開始1ヶ月後・3ヶ月後にアンケートを取り、効果があったかどうか測定したり、デスクワークにつきものの腰痛や肩こりが軽減したかをヒアリングしても良いですね。
まずは自社の課題をしっかり分析!
健康投資の第一歩は、自社の課題をきちんと捉えることから始まります。
5ー9月の間に健康診断を終える企業様も多いかと思いますが、結果が届いたら、まずは所見のある項目(c判定・経過観察以上の項目)の割合を調べてみましょう。
社員の人数が少なければ、ざっと見て異常値の多い項目を洗い出すだけでも構いません。
例えば肝機能が高い社員が多ければ飲酒の頻度を見直す策を取ったり、脂質が高い社員が多ければ、会社で補助を出して健康的なお弁当を注文できるようにするなど、様々な取組みが可能です。
具体的なプランが思い浮かばなければ、会社に来ている産業医にや、地域の保健センターの相談員にアドバイスをもらいにいくのも良いかもしれません。
より本格的に取り組みたい場合
より本格的に健康投資に取り組みたい場合、経済産業省からガイドブックが公開されております。
企業の「健康投資」ガイドブック ~連携・協働による健康づくりのススメ~
社員の健康に投資することが、生産性の維持、向上や、企業イメージの向上等、将来的に企業に大きなリターンをもたらします。
従業員の健康保持・増進・疾病予防へ投資しましょう!