今年も梅雨が来た!食中毒対策のポイントはたった3つ

今年も"じめじめ"が来た!食中毒対策のポイントはたった3つ

暑くてじめじめした時期は、細菌が育ちやすいため食中毒が発生しやすいため、対策が欠かせません!
食中毒の原因や予防法を知り、早めの対策を行いましょう。
今回は食中毒の予防方法をわかりやすく解説します。

食中毒とは?

有害物質や有害な微生物などが付着した飲食物を食べることにより引き起こされ、嘔吐や下痢、腹痛、発熱などの急性胃腸障害をおこす中毒症の総称です。
食中毒は発症原因によって主に、細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、自然毒食中毒、化学性食中毒などにわけることができます。
温度と湿度が高くなる梅雨や夏季は細菌性による食中毒が多く発生します。

食中毒予防には、免疫力の低下を防ぐのが大事

小さな子どもやお年寄りなど、成人とくらべて免疫力が弱っている人は食中毒になりやすい傾向があります。
これは体に菌やウイルスが入った時に、それらに抵抗する力が少なく発症してしまいやすいためです。
また、成人でも、睡眠不足や不規則な食生活、ストレス等により、免疫力は低下します。
免疫力を低下させないために、日頃から睡眠や食事、運動、趣味を通じたストレス解消などを心掛けるようにしましょう。

食中毒予防の3原則は、「つけない」「増やさない」「やっつける」

飲食物に微生物が生育して食中毒になるのを防ぐためには、気を付けるべき3つの原則(細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける(消滅させる)」)があります。
以下にそれぞれの原則に沿って具体的なポイントをご紹介していきます。

① 菌をつけない

・ 調理前、調理中(生の肉や魚、卵などに触れた後)、食事前は丁寧に手を洗う。
・ 包丁やまな板、タオルなどの調理器具を清潔に保つ。(熱湯をかけてから使用するとより安全です)
・ 購入した食品のうち、肉や魚はビニール袋やラップで包装して他の食品に触れないようにする。

② 菌を増やさないポイント

・ 買い物では、冷凍や冷蔵のものを最後にカゴへ入れるようにし、食品を購入後は速やかに冷蔵庫、冷凍庫へ入れる。
・ 庫内のものは70%にとどめ、詰め込み過ぎないようにする(庫内にものを詰め込み過ぎると、冷気の流れが悪くなり、効率よく冷やせなくなるおそれがあります。また、庫内での探しものが見つけにくくなることで、ドアの開閉時間が長くなり冷気が逃げやすい原因にもつながります)。
・ 調理したものは常温で長く放置せず、なるべく早く食べるようにする。また、残った食品はすぐに冷蔵、冷凍へ保存する。
・ 冷蔵庫は10度以下、冷凍庫は-15度以下を維持する。

③ 菌をやっつける(消滅させる)ポイント

・ 加熱調理をする食品は十分に加熱する。(目安は中止温度75度1分間以上)
・ 残った食品を温め直す時は十分に加熱する。
・ 包丁やまな板、布巾などは使った後はすぐに洗剤と流水でよく洗うようにする。1日の終わりは、漂白・熱湯・煮沸などで消毒するとより安全です。

これらのポイントを守ることで食中毒を防ぎ、健全な食生活を送るようにしましょう。

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片桐芽衣株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

クリニックや薬局で管理栄養士として、生活習慣病の患者様を中心に栄養指導を行ってまいりました。病気になる前のもっと早い段階でたくさんの方々の健康をサポートしたいと思い、ドクタートラストへ入社しました。現在は主に栄養や睡眠をはじめとした生活習慣に関する面談(特定保健指導等)やセミナー、コラム執筆を行っています。
日頃から健康的な生活習慣を身に着けることが今の自分、そして将来の自分を作っていきます。生涯にわたって元気に働けるヒントとなる情報を発信できるよう努めます。
【保有資格】管理栄養士、人間ドック健診情報管理指導士、上級心理カウンセラー、上級睡眠健康指導士、第一種衛生管理者
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