学習能力と生産性向上には、意外なアレが効果を発揮
- 2020/2/20
- 生産性向上
仕事の納期が迫っていると、大きなストレスを感じる人は多いのではないでしょうか。
しかし、一方で期限のない仕事は、何かとだらだらやってしまって効率が悪かったという経験も1度や2度ではないと思います。
期限という適度なストレスや刺激があったほうが、やる気や集中力がアップする、成果が上がることを表したヤーキーズ・ドットソンの法則があります。
程よいストレスは、生産性を高める
アメリカの心理学者、ヤーキーズとドットソンは、ネズミに白と黒を区別させる実験を行いました。
実験は、選択に失敗すると電気ショックを与え、繰り返し失敗すると電気ショックを強めていくというものです。
結果として、電気ショックが強まるにつれてネズミの学習効果は上がるが、一定以上の強さになると逆に学習効果が低下し、程よい強さだったときにもっとも良い学習効果が得られました。
仕事の難しさによってストレス度合いを変化させる
人間の場合ではもちろん電気ショックを用いることはできません。
代わりに期限や少し多いと思う仕事量、大きなプロジェクトなど現状より少し背伸びをすることで対応可能な適度なストレスは良い成果につながることが多いです。
しかし、どれくらいのストレスが適切であるかは人によって異なるため、過度になりすぎないようストレス耐性に合わせた対応が必要になります。
一般的には簡単な仕事には強めのストレスをかけ、難しい仕事には弱めのストレスをかけると良いかもしれません。
任せる側はストレス耐性を見極める
仕事を任せる側の人は、その人がどれぐらいストレス耐性があるかを見極め、適度な仕事量などを管理する必要があります。
自分で生産性を高める場合、やはり期限設定は有効です。期限まで何もやらず、期限の前日になんとか終わらせたという経験はないでしょうか。
パーキンソンの法則とヤーキーズ・ドットソンの法則を活用することで生産性向上に大きく役立ちます。
これからは、いつもより早い期限を設定したり、自分自身にペナルティを課してみてはいかがでしょうか。
現状のレベルではできないが、少し頑張ればできそう!といった仕事に挑戦してみるのも良いかもしれません。
自分自身と向き合い、うまくコントロールしていきましょう。