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70歳定年もあり得るか
- 2018/11/12
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70歳に引き上げられる可能性も
定年を60歳から65歳に引き上げている企業が多く見られます。
要因としては、少子高齢化による人手不足や人材の育成難といったところでしょうか。
また、最近では定年を65歳からさらに70歳へ引き上げることも検討していると政府の方針が発表されています。
定年が引き上げられると、労働者は「長く働かねばならない」、「一生働き続けなければならない」、また雇用者は「若手が伸びない」、「会社の高齢化が進む」とあまりよくないイメージが先行するかもしれませんね。
今回は、定年延長のメリットを中心にみていきたいと思います。
そもそも定年制度とは
定年制度は基本的に定められた年齢に達したとき、定年退職という形で退社をすることです。
その目的は、無条件で退職をさせることで会社の人口や年齢を循環できることと考えられています。
加えて、定年という概念には「それまでの期間は会社で働いてもらう」という点で、雇用の確保という意味合いもあります。
定年が引き上げの議論が俎上に乗るのは、そうした循環をさせる以前に、そもそも人材が不足しているためだと考えられます。
合わせて、日本人の平均寿命が延びているため、年金と貯蓄だけでは高齢者が暮らしていけないといったことも背景にはあるのでしょう。
50代のモチベーションアップと、若手世代の育成に効果的
以下では、定年延長のメリットをいくつか挙げてみます。
① 50代の社員のモチベーションアップ
定年が引き上げられることで、60歳を越えてもまだまだ活躍のステージがあることから、高齢社員のモチベーションが上がる可能性があります。
② ベテラン社員が増えることによる若手育成
ベテラン社員が増えるということは、すなわち指導層が増加するということになります。
若手社員に対して指導層の割合が多くなれば、それに引き上げられるかたちで若手が育っていくことが期待できます。
③ 優秀な人材の確保
せっかく優秀で、まだまだ働けそうな人材が、定年だからといなくなってしまうのはなんだかもったいないような気がしますよね。
そのような人材が社内に残ってくれるのもメリットといえるでしょう。
求められる60代の力
しかし、メリットしかないというわけではありません。
前述のようにベテラン社員が多く在籍するがゆえに若手が伸び悩むことや、賃金をどうするかの問題など、さまざまな課題が存在するのもまた事実です。
人生100年時代といわれる今、60代の力は、とても重要になってくるのではないでしょうか。