あなたの生産性、実はあれに奪われています
- 2018/8/30
- 働き方改革
あなたは自分が「1日に何回の決断をしているか」知っていますか?
私たちのまわりは膨大な量の情報で溢れており、朝起きた瞬間から無意識に情報を取り入れています。
そのなかで個人差はありますが、人は約9,000回前後決断をしているといわれています。
この決断は脳を疲弊させ、特に考えて決断することは大きくエネルギーを使うため、仕事の生産性を下げることにつながりかねません。
決断疲れとは
「お昼は何を食べようか」
「指示の受けていた仕事をやらないと」
人は決断の回数が多いほど、精神的に疲れていき、「決断疲れ」が生じてしまうといわれています。
厄介なのは、決断しないで保留にしておくこともエネルギーを消耗させ、一説によるとその負担は2倍になるといういことです(エメットの法則)。
私たちは無数の選択を繰り返し、自分でも気づかないうちにエネルギーを使い、脳に負担をかけ、「決断疲れ」によって、うまく物事を決められなくなります。
毎日同じ服を着る世界の成功者たち
決断疲れを避けるために、意図的に毎日同じ服を着る人物がいます。
Appleの創始者、スティーブ・ジョブズが黒いタートルネックにジーンズという同じ服ばかり着ていたのは有名な話ですね。
スティーブ・ジョブズに限らず、第44代米大統領、オバマも同じくほぼ毎日同じスーツを着るようにしていたそうです。
その理由を、以下のように語ります。
”~, but at work it’s strictly blue or gray suits. “I’m trying to pare down decisions. I don’t want to make decisions about what I’m eating or wearing. Because I have too many other decisions to make,”
引用:「BARACK OBAMA TO MICHAEL LEWIS ON A PRESIDENTIAL LOSS OF FREEDOM:”YOU DON’T GET USED TO IT—AT LEAST,I DON’T”」(「VANITY FAIR」2012年9月12日)
「仕事においては常に青色か灰色のスーツを着用している。こうすることで私が下さなければならない決断が減るんだ。何を食べるか、何を着るか決める余裕はないし、他に決断しなくてはならないことが山のようにあるからね」
これらは「決断疲れ」を最小限におさえ、重要なことにエネルギーを使うための工夫です。
決断疲れをしないために
こうした「決断疲れ」を避けるため取り組むべき方法を2つ紹介します。
1. 決断を自動化する
毎日同じ服を着るのは難しいかもしれませんが、週単位で着る服を予め決めておく。
通勤の電車は〇分発のもの乗るなどルールを決めておくことで決断によるエネルギー消費を最小限におさえられます。
2. 優先順位をつける
やるべきことがたくさんある場合に、都度何を優先すべきか考えること、思い出すことにエネルギーを使ってしまいます。
朝一で優先順位をつけ、それに従い仕事を終わらせるようにしましょう。
特に重要な課題は午前中に済ませ、午後にはなるべくルーティンワークを持ってくるのがよいでしょう。
日常で決断を下すことは避けられません。
日々の何気ない行動に目を向け、エネルギーを節約し「決断疲れ」に陥らないようしましょう。