季節の変わり目、あるいは変化ごとに流行する感染症があるのはご存知ですよね。
感染すると体はどうなるのか、「感染兆候」をわかりやすく解説します。
感染とは?
感染とは、ヒトの排泄物などから排出されたウイルスや細菌などが、何らかの介入によって体内へ侵入し、増殖することをいいます。
そして病原微生物の増殖によって発熱、下痢、嘔吐などの身体的な症状が起こった状態を感染症といいます。
感染の道のり ~感染経路~
感染に至るまでの過程を、「感染経路」といい、主に以下の3つがあります。
① 接触感染:ヒトやモノを介し、触れたりすることで感染する。最も頻度の高い感染経路。
② 飛沫感染:咳やくしゃみ、会話などで飛沫したものを浴びて感染する。空気中で舞い続けることはない。
③ 空気感染:咳やくしゃみなどで空気中に舞って、空気の流れで感染する。
それぞれの感染経路で感染するものうち、特に日本で流行するものには以下のようなものがあります。
接触感染 | 飛沫感染 | 空気感染 |
ノロウイルス 腸管出血性大腸菌による食中毒(O157など) MRSA 緑膿菌 | インフルエンザ おたふく風邪 レジオネラ | 結核 麻しん 水痘 |
感染するとこうなる! ~感染兆候~
そして本題の「感染兆候」です。
感染兆候には、主に以下の4つがあります。
1. 熱感:熱が出たり、体や感染部分が熱くなることがあります。
2. 腫脹:腫れること。感染した部分が腫れることがあります。
3. 発赤:感染した部分が赤くなることがあります。
4. 疼痛:頭痛、腹痛、関節痛、その他の痛みを伴うことがあります。
上記以外にも、腹痛や下痢、嘔吐といった症状が出る食中毒やノロウイルスの症状もありますので、一概にすべての細菌やウイルスがそうだとは限りません。
あくまで「感染した際の指標」として覚えていただければと思います。
まとめ
感染しているかどうかを知るためには、医療機関を受診することが重要です。
「この程度で病院に行っていいのか」と悩む方や「これくらいなら大丈夫だろう」と侮る方もいらっしゃるでしょう。
ですが、感染兆候が出ている場合は、ひとまず受診をお勧めします。
また、上記のような症状があり、感染症の可能性が否定できない場合は、なるべく出社を控えることをお勧めします。
自分自身が感染源となってしまった場合、自分自身だけでなく、会社の従業員全員にそのリスクを負わせてしまう可能性があります。
自分のためにも、他者のためにも早めに対処し、一日でも早く元気に過ごしていけるといいですね。