ビール好きじゃないのに「尿酸値が高い」あなたへ

保健師として健康診断の結果をみていると、生活習慣に関わる値…例えば、糖代謝や脂質代謝、尿酸において、基準値から“少し”外れている人が多いように感じます。
健康診断結果に記載のある本人の情報から、なるべく生活習慣を想像し、現実的なアドバイスをしたいと思っていますが、全員に直接会ってお話をすることはなかなかできません。
特に尿酸値については、それのみ基準値から外れている場合、生活習慣として改善しようにも、実際は何をしていいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
プリン体が多いと言われるビールはそんなに飲まないし…とお手上げ状態の場合もあるかもしれません。

尿酸の大部分は自分の体がつくっている

尿酸値とは、血液中に含まれる尿酸がどの程度あるのか、という指標。血液100mlあたり男性では4.0mg-7.0mg、女性では3.0-5.5mgが正常範囲とされます。
しかし、血液中に過剰に尿酸がある状態が続くと、関節などの部分に結晶として蓄積されてしまいます。この尿酸は、細胞の重要な部分とされる核酸が分解されてプリン体となり、さらに分解された産物です。
食品に含まれるプリン体に目がいきがちですが、大部分が自分の細胞から産生されたプリン体をもとに尿酸ができるのです。

尿酸値を指摘された人が気を付けるべき食品

×核酸(DNA/RNA)
サプリメントは、毎日健康のために摂取している人が多いかもしれません。
しかし、サプリメントはあくまでも健康食品であって、薬ではありませんから、毎日摂取することの影響も自分で判断する必要があります。
細胞の生まれ変わりをサポートするイメージのある核酸は、尿酸値に関しては悪影響となりかねません。
毎日の習慣として健康食品をとり続けることには注意が必要です。

×干し椎茸

×レバー

×鰹節

×煮干し

×白子

これらには、一般的には体に良いという印象のある和食でだしに使う、鰹節や煮干しなども含まれています。
ふだんからバランスの良い食事を心がけているから大丈夫と安心していても、ランチメニューが毎日ほぼ同じ、という人は、レパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。
生活習慣病は、素因(その病気にかかりやすい素質)が関係している場合もあります。しかし、毎日の生活次第で良くも悪くもなることも確かです。
食生活に関してさまざまな便利さを享受できる時代になった代わりに、病気の種類も変わり続けています。
毎日口に入れるものによって、私たちの体はつくられます。毎日をより充実して過ごすために、健康と習慣を大切にしていきましょう。

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