先日6月17日、厚生労働省より平成28年度「安全衛生に係る優良事業場、団体又は功労者に対する
厚生労働大臣表彰」の受賞者が発表されました。
受賞者として、21事業場と個人37名が決定、公表されました。
「安全衛生に係る優良事業場、団体又は功労者に対する厚生労働大臣表彰」とは?
本表彰制度は、平成15年より毎年続けて行われているものであり、災害が起こっていない期間が特に長く、
職場のリスクを低減する取組が特に活発に行われているなど、他の事業場に対して模範と認められる
優良な事業場や団体をたたえる表彰制度となっています。
また、事業者団体の役員や学識経験者などで、長年にわたり安全衛生活動の指導的立場にあり、
地域、団体または関係事業場の安全衛生水準の向上・発展に多大な貢献をした功労者なども対象となっています。
平成28年度の受賞事業場と賞の種別
1・優良賞(10事業場)
…安全衛生に関する水準が特に優秀で、他の模範と認められる事業場
2・奨励賞(11事業場)
…安全衛生に関する水準が優秀で、他の模範になると認められる事業場
3・功労賞(2名)
…長年、労働安全衛生に尽くし、日本の安全衛生水準の向上・発展に多大な貢献をした個人
4・功績賞(25名)
…安全衛生活動の指導的立場にあり、地域、団体、関係事業場の安全衛生水準の向上・発展に多大な貢献をした個人
5・安全衛生推進賞(9名)
…長年、安全衛生関係の業務に従事し、地域、団体、関係事業場の安全衛生水準の向上・発展に多大な貢献をした個人
6・善行賞(1名)
…作業現場における異常事態の発生に際し、人命を救助した個人
詳しい、受賞者名簿も合わせて情報公開されています。
厚生労働省 公表資料 別紙2
本制度の表彰基準とは?
表彰基準に関しては、厳しく定められており、都道府県労働局長そして、厚生労働省が
労働衛生に関する水準等をもとに選考しています。
実際のチェック項目として、どのような例があるのかというと……
・安全衛生管理体制が確立し効果的に運用されていること
・事業場安全衛生規程が整備され有効に運営されていること
・年間安全衛生計画等が策定され、運用が徹底していること
・安全衛生管理組織による巡視、指導、創意工夫を凝らした自主的な活動を行っていること
・職業生活全般を通じた各段階における安全衛生教育が実施されていること
もちろん、上記事項を満たすことは選考に関して大前提となっているほんの一例であり、
これ以外にも細かく項目が定められております。
本賞を受賞された企業や事業場は、自らのホームページ等を使ってPRを行うことも
もちろん可能です!
最近はブラック企業問題等、マイナスなイメージの公表が増えていますが
今後こういった明るいニュースの公表も増えてくると嬉しいですね。