オンライン無料座談会「2人に1人はがんになる時代!がん検診について知ろう」開催レポート

「産業保健新聞」読者の皆さまこんにちは。
ドクタートラストセミナー事務局です。
今回は、10月4日に開催したオンライン座談会「2人に1人はがんになる時代!がん検診について知ろう」の内容をレポートします。

現在日本人の2人に1人ががんになる時代だと言われており、また、がん患者の3人に1人が現役世代です。がんは治療法の進歩によって早期発見・早期治療すれば治る病気になってきており、がん検診が重要な役割を担っています。
その中でがん検診をどこまで推進するか、受診を把握するかなどにお悩みの企業は多いと思いますが、なかなか他社のことを知る機会はないですよね。
そこで、ドクタートラスト所属の保健師、横野が講師役を務め、前半は企業にとって効果的ながん検診受診率向上の取り組みについて解説、後半は事前にいただいた質問の解説を交えながら自社の現状や課題などについて意見交換会を座談会形式で行いました。

開催概要

座談会名称:「2人に1人はがんになる時代!がん検診について知ろう」
日時:2023年10月4日(水)15時~16時
会場:ZOOMを使ったオンライン開催

講師プロフィール

横野 凌 
株式会社ドクタートラスト 保健師
看護師として大学病院の整形外科領域で勤務し、術後患者の看護を行う。その中で予防医療の重要性を再認識し、産業保健師へ転身。現在はドクタートラストで保健指導などの面談や運動系、生活習慣改善系セミナーを実施している。
【保有資格】保健師、看護師、第一種衛生管理者、両立支援コーディネーター

座談会内容

動画で学ぶ!企業が行うべきがん検診受診率向上のススメ


衛生委員会ハンドブック資料の解説動画では、企業としてがん検診受診率向上のためにどのようなことに取り組むと効果的かについて解説しました。
その一部をご紹介します。

がん検診受診率を向上させるための、効果的な取り組みは大きく分けて3つあります。

1つ目は、がん検診受診後の結果把握
2つ目は検診体制を整え、検診を受けやすい風土づくりを目指すこと
3つ目は受診対象者に対して受診勧奨や啓発を地道に行うこと

特に受診勧奨については、複数のがん検診の中から受けたい検診を選ぶのではなく、受けたくない検診を選ぶという方法も有効であるなどの具体的な実践方法を交えながら解説しました。

各企業のがん検診の現状や課題

後半では、横野保健師に加えて、砂川保健師も参加し、参加者の皆さんと座談会を行いました。
座談会では初めに、ドクタートラストのがん検診についての取り組み内容をお伝えし、その後は事前にいただいていた質問の解説を交えながら、参加者の考えやご意見を伺いました。
そのなかで「就業時間内にがん検診も含めて受診できるような体制にしている」だけでなく、「精密検査まで会社負担にしている」という事例も伺いました。
また、「子宮頸がんなどの若い女性に対するがん検診受診率を向上するためにどうすればいいか」という質問に対しては「女性の健康についてのセミナーを全社員に実施している」という意見や、「受診期間を設け、期間内であれば補助が出るような仕組みにしている」などの意見が出ました。

最後に東京都や厚生労働省が出している受診率向上施策ハンドブックを参考資料としてご紹介し、自社へ還元できるようなお土産としてお伝えいたしました。

参加者の声

座談会終了後に開催したアンケートでは、参加者の方々から、前向きなお声が寄せられました。

・悩んでいることに対してのヒントをいただいたので、参加してよかった
・普段ではなかなか知ることのできない他社の取り組みや状況を知ることができて良かった
・会社規模に関わらず取り組まれていることなど、他社のがん検診の状況が聞けて良かった

さいごに

今回の座談会では、がん検診受診率向上に効果的な取り組みについて解説するとともに、皆さんで課題を共有、解決に向けて模索しました。
皆さんとても積極的に抱えている悩みや課題を共有していただき、その課題に対する意見もたくさんいただきましてありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。
今後も活気のある座談会にできるよう努めてまいりますので、ご参加をお待ちしております。

第1水曜日に開催中!無料のオンライン座談会

ドクタートラストでは、毎月第1水曜日に無料のオンライン座談会を開催しています。
会社の人事担当者、衛生管理者、産業保健スタッフの方であれば、どなたでも参加いただけます。
詳細は、以下リンクよりご覧ください!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

横野 凌株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学病院に看護師として勤務する中で生活習慣病を抱える人の多さに驚くとともに、予防医療の重要性を再認識しました。その後、保健師学校に入学し、保健師資格を取得しました。現在は成人、特に働く世代の方たちが健康に働くことができるよう産業保健師として活動しています。より多くの方が健康に関する知識を身に付け、病気を予防することができるよう努めていきます。
【保有資格】保健師、看護師、第一種衛生管理者、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種、Ⅲ種
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】「コロナかも」従業員が激増!会社はどう対応する?~コロナが疑われる従業員、休ませた場合の手当は会社が支払うべき?~

一目置かれる健康知識

  1. 夜勤勤務者は、いつ、何を食べると太りにくい?押さえておきたい食事のポイント
ページ上部へ戻る