ウィズコロナ時代となり、在宅勤務があたりまえになった方も多いのではないでしょうか。
リモートワークのメリットとして、どこにいてもだれとでも仕事ができるという点があるかと思います。
今回は、時間と場所にとらわれない柔軟な働き方を実現するためにSOMPOひまわり生命保険㈱が実施をはじめた、「どこでも本社勤務制度」を紹介したいと思います。
「どこでも本社勤務制度」とは?
「どこでも本社勤務制度」は、地域限定で勤務する社員(東京および本社から離れたところに住んでいる社員)に対して本社部署への人事異動をだし、100%リモートで勤務で働いてもらうという制度です。
「どこでも本社勤務制度」の目的
リモートワークを前提とした業務環境を整備することで、さまざまな理由により勤務地が限定されていた社員も、幅広いキャリアビジョンを描くことが可能になります。
また、キャリアの偏りがちな地方在住の人材に対し、本社の業務に携わる機会を設け、よりお客さまに近い営業現場の社員が本社の業務をすることで、業務の延長線ではない現場目線ならではの発想を期待できます。
本制度では、本社に集中している企画業務に就く機会を設けます。
地方に住んでいて、かつ転居を伴う転勤のない人材の場合、勤務が基本的に営業店舗のみとなり、担当する業務も営業に関連する業務に限られる点が課題となっていました。
本社、店舗を含め全面的にリモート勤務を適用することで、東京都内にある本社への配属を実現します。
実際の運用法
今年4月の人事異動では、経営企画部や営業企画部などの本社の11部署に1人ずつ、計11人を全国各地から配属しました。
自宅や通勤可能な近隣の営業店などから、リモート勤務を行ってもらいます。
基本的に、本社に勤務できる東京圏から地方への配属や、地方から別の地方への配属などは想定していません。
また、一律の配属期間を定めるなどの特別なルールは設けず、定期異動の一環として3~4年後には次の配属先へ移ることとしています。
現段階では、本社への配属経験を昇進・昇格に直接結び付けるなどの考えも持っていないようです。
今後、成果を踏まえて受入れ部署や1部署当たりの配属人数を拡充する予定です。
今回対象となった11人はすべて女性だそうで、家庭の都合などを理由に、地域限定で働くことを選んでいたそうです。
実際に本社へ異動した社員から「地方では知ることができなかった世界を知ることができた」「業務の内容や仕事の方法など多くの気づきがあった」といった声が出ているそうです。
こういった交流が増えることで営業店側、本社側の両方の視点を持った人材がうまれ、会社にもより良い影響を与えていけるのではないかと感じました。