水分不足で頭痛に? 私たちは2.5リットルの水分を失っている
- 2020/1/27
- 管理栄養士
日本人の4人に1人は頭痛に悩んでいる
日本人の4人に1人が悩んでいるといわれており、多くの人が経験したことがある頭痛。
くも膜下出血や脳梗塞など命の危険に関わるものや、血管が拡張することによって痛む片頭痛など慢性的なもの、二日酔いによるものなど「頭痛」といってもさまざまな種類がありますよね。
それぞれの頭痛には痛みの起き方や対処法が違うので注意が必要です。
そんな頭痛ですが、要因の一つに水分不足があることはご存じですか?
水分不足と頭痛の因果関係
片頭痛や緊張型頭痛などの慢性的なものでない場合、水分不足により頭痛が起きることがあります。
成人では体重に対して60%が水分といわれており、排泄(尿・便)や発汗、気温、乾燥などさまざまな要因で水分が失われます。
水分不足に陥ると、軽度であればめまいやふらつき、中度になってくると頭痛や尿の減少などが起きてしまいます。
汗をかきやすい夏だけでなく、空気が乾燥する冬でも呼吸や皮膚から水分が蒸発する「不感蒸泄」により、水分が失われています。
冬は汗をかく機会が少なく、のどが渇きにくいことから摂る水分量が少なくなります。
そのような季節こそ気づかないうちに水分不足に陥っていることがあるので注意が必要です。
頭痛を感じた時、日頃から水分をしっかり摂っているか今一度振り返ってみてみてください。
1日に必要な水分量を知ろう!
一般的な成人ではあれば1日に2.5リットルの水分が失われています。
それを補うために飲み物からは1.2リットルの水分を飲料から摂取することが推奨されています。
一度に大量の水分を飲んでも、余分な水分は汗や尿として身体の外へ排泄されてしまうので、こまめに飲むことが大切です。
コップ1杯(200~250ミリリットル)の水分を「朝食・昼食・夕食」の時に加え、「①起床時、②10時頃、③15時頃、④入浴時、⑤就寝前」など摂りやすいタイミングで2~4回飲むようにしましょう。
スポドリより、温かい白湯
「不感蒸泄」によって水分は失われるものの、電解質はあまり失われません。
水分を摂る際はスポーツ飲料などの電解質が含まれた飲料ではなく、温かい白湯やむぎ茶など、身体をあたためる飲料がおすすめです。