集団分析結果はこの順番で見る~Q&Aで解説するストレスチェック~

私はストレスチェック実施事務従事者として、2018年度に多くの企業・官公庁のストレスチェックに携わりました。
そのなかで「集団分析の見方」について多くの質問をいただいたので、今回はQ&A形式でご紹介します。

集団分析Q&A

Q1 集団分析結果の数値は何が基準になっているのですか

「全国平均を100」として結果を算出しています。
たとえば、健康リスクAの数値が120だった場合、健康問題(心理的ストレス反応等)が平均の1.2倍発生しやすいと考えられます。

Q2 健康リスクA(またはB)が悪かったのですが、どういった影響があるのでしょうか

集団分析では4つの尺度(仕事の量とコントロール、上司・同僚の支援)から分析を行っているため、1つの要因だけでストレスが高い・うつになるリスクが高いといった断定をすることはできません。

Q3 どの箇所が悪いのかはわかりました。しかし、結果を受けてどうしたら良いのでしょうか

重視してほしいのは「総合リスク」です。
分析の見方がわからない方は以下の流れを参考にしてみてください。
・総合リスクを見る ⇒ 平均よりも高いと出ている
・健康リスクA・Bを見てどちらが原因なのかを比較 ⇒ 健康リスクAのほうが高い
・健康リスクAをもとに状況を確認 ⇒ 繫忙期や業務内容が理由ですぐに取りかかるのは難しい
・職場の状況を踏まえたうえで、取りかかることができるところ(この場合だと健康リスクB)をまずは減らすようにして、結果的に「総合リスク」をできるだけ減らすようにしていく

このように考えてみると、職場環境改善策が見えてきませんか?
結果と現状を照らし合わせてできることから取り組んでみてください。

職場環境改善のための集団分析結果

職場環境に関する課題や対策は企業によってさまざまであり、その時々の状況等にも結果に大きく影響します。
決まった1つの答えがないので、ストレスチェック制度は理解が難しく、「とりあえずやっている」という企業もまだまだ多いのではないでしょうか。

「職場環境改善に取り組みたいけれど、どうしたらいいのかわからない」

そんな企業にとって役立つのが集団分析結果です。
前記Q3でご説明した手順を踏むと、「職場環境改善のヒント」がきっと見つかると思います

ドクタートラストなら、ハラスメントやワークエンゲージメントまで調べられます

今回は、従来の57問版ストレスチェックにおける集団分析をもとにお話をしました。
現在ドクタートラストでは「80問版ストレスチェック」を推奨しています。
80問版では、従来の設問に加えて、「ハラスメント」や「ワークエンゲージメント」に関する設問が増え、これまでは見えてこなかった会社の弱点がわかるようになりました。
優先して取り組むべき改善や満足度分析も追加され、より職場環境改善に取り組みやすくなっています。
50人以上の事業場では義務となっているストレスチェック。
せっかく時間とお金をかけて行うのなら、意義のあるものにしませんか?
お問合せ、ご相談はいつでもお気軽にどうぞ!

80問版の特徴はこちらの記事を参照ください。

ストレスチェックのお問合せ・ご相談はこちら

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