ダイバーシティってなんだろう

ダイバーシティとは近年注目されている言葉ですが、そもそも何をあらわしているかご存知でしょうか?
ダイバーシティ(diversity)=多様性です。
性別や国籍、年齢などに関わりなく、多様な個性が力を発揮し、共存できる社会のことをダイバーシティ社会といいます。

企業や経営のなかでのダイバーシティとは?

企業や経営のなかでよく使われるダイバーシティは、「多様な人材を生かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」のことです。(引用:経済産業省)
わかりやすくお伝えしますと、個性や一人ひとりの背景を考慮しながら協力し、企業の成果や効率を上げる経営をしましょう、ということです。

ダイバーシティにおける効果

企業にもたらす効果は、以下の4つが挙げられます。

・ 生産性・創造性の向上(製品やサービスを開発するための手段を改良し、効率性が向上する)
・ 商品開発・技術開発(新しい商品やサービスの開発や質の向上)
・ 職場内の効果(社内環境の改善によるヒューマンエラーの減少、作業効率の上昇、モチベーションの向上)
・ 外的評価の向上(顧客満足度・市場評価・社会的認知度の向上やそれに伴う優秀な人材獲得)

つまり、利益だけにとらわれずに会社の目的を考え直すことや従業員を支えることがダイバーシティを成功させる重要な考えになってきます。

産業保健とダイバーシティ

ダイバーシティ経営というと経営戦略の1つであり、産業保健とはすこし違うのではないか? と思われるかもしれません。
産業保健分野では、子育て世代の女性を支援する、キャリアアップ後や人事異動後の離職者を軽減するようなメンタルヘルスのフォローアップ、障がい者やと協働するための働き方やメンタルヘルスのフォローアップを考えるなど、さまざまな面からアプローチできますね。
経営戦略や利益の向上に着目するのではなく、一人ひとりの背景を理解し受け入れられるような制度や対策をとり、従業員が生き生きと長く活躍できる場を作ることが、企業の成功につながる大切な力になると考え、産業保健に取り組んでいただくことがダイバーシティを成功させる近道かもしれません。

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