鳥インフルエンザって、どう気をつければいい?

今年もインフルエンザが流行の兆しをみせております。

あなたの会社にもポツリポツリとインフルエンザでお休みされている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そんななか、今冬は鳥インフルエンザが日本各地で猛威を振るっており、大量の鶏の殺処分などがニュースで報じられています。

「鳥インフルエンザ」というワードは数年おきに聞かれますが、そもそも鳥インフルエンザがどのようなものかご存知でしょうか。

よく聞くインフルエンザとは何が違うのか、ヒトには感染するのか、何に気を付ければよいのか、などについてお伝えしたいと思います。

鳥インフルエンザってなに?

インフルエンザは「インフルエンザウイルスによる感染症」ですが、そのなかでも「鳥類に対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスによる感染症」が鳥インフルエンザです。

原因となるウイルスの自然宿主は野生のカモなどが挙げられます。

また、このウイルスが「鶏に感染させた場合に、高率に死亡させてしまうウイルス」に変異したものを高病原性鳥インフルエンザといいます。

鳥インフルエンザは人に感染するの?

通常はヒトに感染することはありません。

しかしながら、「感染したトリ、排泄物、死体、臓器などに触れる」といった濃厚な接触をしてしまうと、ヒトが鳥インフルエンザに感染することがあります。

こういったことはきわめて稀ではありますが、実際に、エジプトや中国において鳥インフルエンザウイルスがヒトに感染した事例がこれまでに16例報告されています。

また、長時間にわたって患者と濃厚な接触のあった場合には、鳥インフルエンザのヒトからヒトへの感染事例も報告されています。

鶏肉を食べても大丈夫?

これまで、鶏肉や鶏卵を食べることで鳥インフルエンザがヒトに感染したという事例の報告はありません。

WHOからは、高病原性鳥インフルエンザが集団発生している東南アジアなどの地域では、鶏肉は十分な加熱(具体的には全体が70℃に達すること)が必要であるとしています。

食中毒予防の観点からも、生や不十分な加熱での摂取は避けたほうがよさそうです。

特に海外に行かれる方は、「ニワトリやアヒルを飼育している場所や 生きた鳥が売買されている市場に近づかない」「鳥の死骸やフンにはさわらない」といったことに注意しましょう。

普段の生活では感染の危険性はあまりありませんが、地域や状況によって、警戒の度合いを強めたほうが良いでしょう。

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