クールビズ=ラフな格好でOK、じゃありません!
- 2016/5/16
- 労働環境
今年もやります、クールビズ
環境省は平成17年度より、冷房時の室温28℃で快適に過ごすライフスタイル「クールビズ」を導入しています。今年は、下記が実施期間です。
実施期間:5月1日~9月30日
平成22年度の調査では、クールビズの認知度は、「知っている」と答えた人の割合が88.2%。
クールビズ開始以降、勤務先の冷房の設定温度を高めにしていると回答した就業者の割合は52.9%となりました。
企業でも、「クールビズを導入しています」とアナウンスするところが増えました。そこで今回は、クールビズで注意すべき点についてお伝えします。
暑い日のオフィスマナー
デオドラント剤を開発している資生堂によれば、本来無臭の汗を“におう汗”に変えてしまうのは、肌の表面にある細菌である「ニオイ菌」が原因。
ニオイ菌は、汗に含まれるタンパク質や脂質を分解し、これにより発生した脂肪酸などがニオイになるという仕組みです。
冷房28℃という設定は、一日中オフィスで仕事をしている人にとっては、ちょうどいい気温かもしれません。
しかし、暑い外から帰ってくる営業職等にとっては、体のほてりが取れるまで少し暑く感じるかもしれません。
また、汗をかいたまま放置していると、気づかぬうちに「汗臭い」状態になってしまうことがあります。
汗の量を増やさないことや、ニオイ菌を取り除く(=殺菌する)ことが、ニオイ対策には非常に重要になってきます。
そのうえで、
・制汗
・殺菌
・消臭
の3つのポイントを意識することで、汗のニオイを効果的に予防しましょう。
効果的なニオイ対策を行うには、時間帯やシーンでアイテムをうまく使い分けることがポイントです。
まず重要なのは、朝の出勤前や汗をかく前にスプレータイプやスティックタイプで、きちんと対策しておくこと。
外出先等で汗をかいてしまったら、ニオイのもととなる汗そのものをタオルやハンカチ、シートタイプもので拭き取り、その上で制汗剤を使うことをおすすめします。
だらしないコーディネートはNG
「クールビズ」=ラフな格好で通勤してOK ではありません!
環境省が推奨コーディネートを示していますが、自社のルールをしっかり確認しましょう。クールビズといえど、業種や職種によって服装の許容範囲が異なります。
男性社員のクールビズの服装については、ノーネクタイ、ノージャケットが一番最初に思いつきます。半袖シャツOKの会社が増えましたが、長袖しか認めないというルールの会社もあるので注意してましょう。
女性社員に関しては、周囲がヒヤヒヤしてしまうような「露出度の高い」服装は避けるようにしましょう。胸元があきすぎている、スカート丈が短い、生脚・・といったところに気を付けましょう。
クールビズの主旨は、仕事を効率的に行うこと。オフィスに着ていく服は、きちんとした印象を与えるデザインや風通しの良い素材を選ぶことがけましょう。
朝出掛ける前や、前夜に一度鏡で全身を映して、「客観的」な目線からチェックすることをおすすめします。