ストレス時代と呼ばれる現代、ストレスを感じない生活を送ることは無理だとも言われています。
また、ストレスの原因はさまざまであり、問題をどう受け止めるかによってストレスの量も大きく変わります。
ストレスへの対処法は大きく二つの方法があります。
ストレスの要因に直接働きかける方法
問題焦点型と呼ばれるこの方法は、ストレスを引き起こす状況を「問題」として捉えます。
ストレスそのものに働きかけ、それ自体を変化させて解決を図ろうとする方法です。
ストレスの原因が対人関係の場合、その相手に直接的に働きかけて「相手が変わること」を求めます。
日常生活の中では、自然と行っていることが多いものです。例えば・・・
・布団が重くて押し入れに入れるのが辛いので「布団を買い替える」
・長距離移動は大変なので「自家用車ではなく、新幹線を使う」
・家具に足をよくぶつけるので「家具を移動する」
ストレスの要因がもたらす感情に働きかける方法
情動焦点型と呼ばれる方法で、ストレスがもたらす「不快な感情を軽減する」ことに焦点を当てます。
ストレスに対して最善と思われる解決策を実行することで、状況そのものを変える方法です。
解決することが困難、または不可能である問題に直面しているときはこちらを選びます。
ストレスを感じている人に対して「自分の感じ方や捉え方」を変えようと促します。
感じ方や捉え方を変えることは「我慢すること」とは違います。例えば・・・
・注文した料理がなかなか来ないので「混雑している」と捉える。
・好きなアーティストを人から貶されたら「好みが違うんだな」と理解する。
・些細なことに憤慨する人には「許せないラインはこのあたりなのかな」と推測する。
ストレスの無い生活が理想?
ストレッサー(ストレスの原因)によって過剰なストレスが慢性的にかかると心身に悪影響を及ぼしますが、適度なストレスは励みやスパイスになります。
逆に、まったくのストレスフリーな生活は、人を怠惰にさせるでしょう。
自身で解決できる問題と、解決できそうにない問題に分け、適切な対処方法を探すことが自身にとってのストレスコントロールに繋がります。
ストレスは「抱え込んで溜めるには値しないこと」と肝に銘じて、上手に気分転換をしましょう。