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新発見!ストレスが「がん」を進展させる
- 2019/9/24
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2019年7月、国立がん研究センター研究所より「がん」について新たな発見が公表されました。
ストレスなどによる交感神経の緊張が、がんを進展させるというものです。
そもそも交感神経とは
交感神経は、脳から全身へ命令を伝え、ほとんどの臓器の動きを調整する役割を担う「自律神経」の一つです。
そしてこの自律神経には「交感神経」、「副交感神経」の2つが存在しており、交感神経はいわば戦闘モード(仕事で大切)、副交感神経は休息・回復モード(心身のケア)です。
どちらも重要な神経であり、両者の均衡が取れていることが大切です。
自律神経ががんの増殖や転移に影響を及ぼす
これまでにも、慢性ストレスががんの進展を加速させることが報告されていましたが、がん組織に実際に自律神経が入り込むのかどうかということや、病状にがん組織内に存在する自律神経がどのように影響するかがわかっていませんでした。
今回の研究では、自律神経が乳がんの増大に伴って乳がん組織内に入り込み、がんの増殖や転移に強い影響を及ぼすことを発見しました。
さらに、交感神経密度の高い患者群は、交感神経密度の低い患者群にくらべて予後不良であることも明らかにしたのです。
<参考>国立研究開発法人国立がん研究センター「がんに自律神経が影響することを発見 がんの神経医療へ開発へ」
自律神経を整える
自律神経は精神面、身体面どちらにも深くかかわっている神経です。
上記研究のとおり、ストレスが「がん」を進展させると記載しましたが、ストレスはご承知のとおり、我々のパフォーマンスを高める補助として役立ちます。
そのためストレスすべてが悪いものではありません。
ストレスをうまくコントロールし、そのうえで睡眠管理など、規則正しい生活習慣を送ることで、活動と休息のバランスを図かる=自律神経が整います。
以下、自律神経についての記事をご紹介しますので、これらを参考のうえ、ご自身の「自律神経」について見直してみてください。